ExcelのSMALL関数の使い方
ExcelのSMALL関数は、指定された配列から、指定された順位に相当する値を返す関数です。この記事では、SMALL関数の使い方とその応用方法を初級者にもわかるように解説していきます。
SMALL関数の構文
SMALL関数の構文は以下の通りです。
SMALL(配列, 順位)
引数の説明
- 配列
- 順位に相当する値を検索する範囲を指定します。範囲内のセルには数値データが入っている必要があります。
- 順位
- 検索したい値の順位を指定します。1を指定すると最小値、2を指定すると2番目に小さい値が返されます。
SMALL関数の使用例
以下の表における年齢の列(C列)を対象に、SMALL関数を用いて年齢の最小値、2番目に小さい値を求めてみましょう。
\ | A | B | C |
---|---|---|---|
1 | 名前 | 性別 | 年齢 |
2 | 山田 | 男 | 34 |
3 | 佐々岡 | 女 | 25 |
4 | 岸川 | 男 | 28 |
まず最小値を求めます。式は「=SMALL(C2:C4,1)」となります。この式を実行すると、最小値の「25」が返されます。
次に2番目に小さい値を求めます。式は「=SMALL(C2:C4,2)」となります。この式を実行すると、2番目に小さい値の「28」が返されます。
注意点とポイント
- SMALL関数は、範囲内に空白や非数値データが含まれていてもエラーを返さず、数値データのみを対象に処理します。
- 指定した順位が範囲内のデータ数より大きい場合、#NUM! エラーが返されます。例えば、上記の表の場合、「=SMALL(C2:C4, 4)」と指定すると、範囲内には3つのデータしかないため、#NUM! エラーが表示されます。
- 順位に0や負の値を指定すると、#NUM! エラーが返されます。
- 最大値やその他の順位に対応する値を求めたい場合は、LARGE関数を使用します。
まとめ
この記事では、ExcelのSMALL関数について解説しました。SMALL関数は、指定された配列から、指定された順位に相当する値を返す便利な関数です。構文や引数の説明、使用例を参考に、SMALL関数を使いこなしてデータ分析を効率化しましょう。