SKEW.P関数の詳細解説(Excel)

ExcelのSKEW.P関数の使い方

この記事では、Excelの「SKEW.P関数」の使い方について解説します。SKEW.P関数は、データセットの歪度(非対称性)を計算するための関数で、データの分布が正規分布からどれだけ歪んでいるかを評価する際に使用します。

SKEW.P関数の構文

SKEW.P関数の構文は以下のとおりです。

SKEW.P(数値 1, [数値 2],…)

引数の説明:

  • 数値 1, [数値 2], …:歪度を計算するためのデータセットです。少なくとも3つの数値を入力してください。数値が3つ未満の場合、SKEW.P関数はエラーを返します。

SKEW.P関数の使用例

以下に、SKEW.P関数を使用してデータセットの歪度を計算する例を示します。

例として、次の表に示す従業員の年齢データを使用します。

ABC
1名前性別年齢
2山田34
3佐々岡25
4岸川28
5田中42
6鈴木37

上記のデータセットの歪度を計算するには、SKEW.P関数を使用して以下のように入力します。

=SKEW.P(C2:C6)

この式を実行すると、歪度は約 -0.202 になります。これは、データセットの分布が正規分布からやや左に歪んでいることを示しています。

SKEW.P関数の注意点

SKEW.P関数を使用する際に注意すべき点を以下に挙げます。

  • SKEW.P関数は、母集団全体の歪度を計算するために使用されます。サンプルデータに基づいて歪度を計算する場合は、SKEW関数を使用してください。
  • 歪度は、データの非対称性を示す指標です。正の歪度は、データが正規分布から右に歪んでいることを示し、負の歪度は、データが正規分布から左に歪んでいることを示します。歪度が0に近い場合、データはほぼ対称であると考えられます。
  • 数値データ以外のセルが含まれている場合、SKEW.P関数はエラーを返します。数値データのみを対象に計算を行うようにしてください。
  • データセットに少なくとも3つの数値が必要です。3つ未満の数値が入力された場合、SKEW.P関数はエラーを返します。

まとめ

この記事では、ExcelのSKEW.P関数の使い方について解説しました。SKEW.P関数は、データセットの歪度を計算するための関数で、データの分布が正規分布からどれだけ歪んでいるかを評価する際に使用されます。正確で丁寧な解説を通じて、初級者の方々もSKEW.P関数の使い方を理解できることを目指しています。実践を通じて、関数の使い方を習得していただければ幸いです。