QUARTILE.INC関数の詳細解説(Excel)

ExcelのQUARTILE.INC関数の使い方

ExcelのQUARTILE.INC関数は、データセットの四分位数を計算するために使用されます。この記事では、QUARTILE.INC関数の構文、引数の説明、および使用方法について解説します。

QUARTILE.INC関数の構文

QUARTILE.INC関数の構文は以下のとおりです。

QUARTILE.INC(配列,戻り値)

引数の説明

  1. 配列:四分位数を計算するためのデータセットを含むセル範囲を指定します。
  2. 戻り値:求めたい四分位数を表す整数を指定します。1(第一四分位数)、2(第二四分位数=中央値)、3(第三四分位数)のいずれかを指定できます。

QUARTILE.INC関数の使用方法

以下に、学生10人のテストの点数のデータセットを示します。

A
1点数
245
360
470
580
690
767
875
985
1095
1155

このデータセットを用いて、第一四分位数、第二四分位数(中央値)、第三四分位数を計算してみましょう。

第一四分位数を求める

第一四分位数を求めるには、以下の式を使います。

=QUARTILE.INC(A2:A11, 1)

この式では、配列にA2:A11(点数)、戻り値に1(第一四分位数)を指定しています。この関数を実行すると、第一四分位数である60が返されます。

第二四分位数(中央値)を求める

第二四分位数(中央値)を求めるには、以下の式を使います。

=QUARTILE.INC(A2:A11, 2)

この式では、配列にA2:A11(点数)、戻り値に2(第二四分位数=中央値)を指定しています。この関数を実行すると、第二四分位数である70が返されます。

第三四分位数を求める

第三四分位数を求めるには、以下の式を使います。

=QUARTILE.INC(A2:A11, 3)

この式では、配列にA2:A11(点数)、戻り値に3(第三四分位数)を指定しています。この関数を実行すると、第三四分位数である85が返されます。

まとめ

ExcelのQUARTILE.INC関数を使用すると、データセットの四分位数を簡単に計算することができます。引数には、データセットのセル範囲と求めたい四分位数を指定します。この記事では、QUARTILE.INC関数の構文、引数の説明、および簡単なサンプルを示しました。これにより、初級者でもQUARTILE.INC関数を理解し、実際のデータ解析に活用することができるでしょう。