ExcelのPERMUT関数の使い方
ExcelのPERMUT関数は、標本数から抜き取り数分だけ選ぶときの順列(並べ方)の総数を計算する関数です。この記事では、PERMUT関数の使い方と具体的な計算例を初級者向けに解説します。
PERMUT関数の構文
PERMUT関数の構文は以下のようになります。
PERMUT(標本数, 抜き取り数)
引数の説明
- 標本数
- 全体の要素数を指定します。
- 抜き取り数
- 選ぶ要素数を指定します。
PERMUT関数は、標本数から抜き取り数分だけ選ぶときの順列(並べ方)の総数を計算します。標本数と抜き取り数は正の整数である必要があります。
PERMUT関数の計算例
例として、10個の商品から3つ選ぶ場合の順列(並べ方)の総数を計算してみましょう。
計算式は以下のようになります。
=PERMUT(10,3)
この計算式を実行すると、結果として720が返ります。これは、10個の商品から3つ選ぶ場合の順列が720通りあることを示しています。
応用例: 宝くじの当選確率を計算する
PERMUT関数を使って、宝くじの当選確率を計算してみましょう。例として、1から50までの数字の中から6つ選んで当たりを引く宝くじがあるとします。
まず、50個の数字から6つ選ぶ場合の順列(並べ方)の総数を計算します。
=PERMUT(50,6)
この計算式を実行すると、結果として15,890,700が返ります。これは、50個の数字から6つ選ぶ場合の順列が15,890,700通りあることを示しています。
次に、宝くじの当選確率を計算するために、全ての組み合わせ(順列ではなく組み合わせ)の数を計算する必要があります。これは、COMBIN関数を使って計算できます。COMBIN関数は、標本数から抜き取り数を選ぶ組み合わせ(順列ではなく組み合わせ)の総数を計算します。
=COMBIN(50,6)
この計算式を実行すると、結果として15,890,700が返ります。これは、50個の数字から6つ選ぶ場合の組み合わせが15,890,700通りあることを示しています。
宝くじの当選確率は、1通りの当選組み合わせがあるため、全ての組み合わせの数で割ります。
=1/COMBIN(50,6)
この計算式を実行すると、結果として約6.3e-08が返ります。これは、宝くじの当選確率が約0.000000063(0.0000063%)であることを示しています。
まとめ
ExcelのPERMUT関数は、標本数から抜き取り数分だけ選ぶときの順列(並べ方)の総数を計算する関数です。標本数と抜き取り数を引数に指定し、正の整数であることが前提です。具体的な計算例や応用例を通じて、PERMUT関数の使い方を理解しましょう。