ExcelのNORM.S.INV関数の使い方
この記事では、Excelの「NORM.S.INV関数」について解説します。この関数は、標準正規分布の累積分布関数の逆関数を計算するために使用されます。これにより、与えられた確率に対応するzスコア(標準偏差の数)を求めることができます。
NORM.S.INV関数の構文
NORM.S.INV関数の構文は以下の通りです。
NORM.S.INV(確率)
引数について説明します。
- 確率:標準正規分布の累積分布関数の逆関数を計算するための確率を指定します。この値は0~1の範囲内で指定する必要があります。
NORM.S.INV関数の使い方
ここでは、NORM.S.INV関数の簡単な使い方を解説します。
例えば、ある試験の点数が標準正規分布に従っていると仮定した場合、上位5%に入るために必要なzスコアを求めたいとします。この場合、NORM.S.INV関数を使って以下のように計算できます。
=NORM.S.INV(0.95)
この式を実行すると、1.6449という値が返ります。これは、上位5%に入るためには、平均値からおおよそ1.645標準偏差以上の点数が必要であることを示しています。
NORM.S.INV関数の注意点
NORM.S.INV関数を使用する際には、以下の注意点があります。
- 確率の値が0~1の範囲内で指定されていることを確認してください。範囲外の値を指定すると、計算結果が正しくなくなります。
- NORM.S.INV関数は標準正規分布を前提として計算されるため、データが正規分布に従っているかどうかを確認することが重要です。
まとめ
この記事では、ExcelのNORM.S.INV関数の使い方について解説しました。NORM.S.INV関数は、標準正規分布の累積分布関数の逆関数を計算するために使用され、与えられた確率に対応するzスコアを求めることができます。正規分布を前提としているデータに対して、ある確率に対応する基準値を求める際に便利な関数です。ただし、確率の値は0~1の範囲内で指定し、データが正規分布に従っているかどうかを事前に確認することが重要です。
NORM.S.INV関数を理解し、適切に活用することで、様々なデータ分析や統計処理に役立てることができます。初級者でもわかるように正確で丁寧な解説を心がけ、今後もExcel関数を活用したデータ分析の幅を広げていきましょう。