NEGBINOM.DIST関数の詳細解説(Excel)

ExcelのNEGBINOM.DIST関数の使い方

この記事では、ExcelのNEGBINOM.DIST関数の使い方について解説します。NEGBINOM.DIST関数は、負の二項分布に基づいた確率を計算するための関数です。この関数を使うことで、特定の成功回数が発生するまでに発生する失敗回数の確率を求めることができます。

NEGBINOM.DIST関数の構文

NEGBINOM.DIST関数の構文は以下の通りです。

NEGBINOM.DIST(失敗数, 成功数, 成功率, 関数形式)

それぞれの引数には、以下のような値を指定します。

  • 失敗数:成功回数が発生するまでに発生する失敗回数。0以上の整数を指定します。
  • 成功数:発生する成功回数。1以上の整数を指定します。
  • 成功率:各試行での成功の確率。0から1までの範囲の数値を指定します。
  • 関数形式:確率質量関数と累積分布関数のどちらを計算するかを指定します。TRUEを指定すると累積分布関数、FALSEを指定すると確率質量関数が計算されます。

NEGBINOM.DIST関数の使い方

ここで、NEGBINOM.DIST関数を使った簡単な例を紹介します。

ある製品の不良率が10%(0.1)である場合、5回成功(良品)を得るまでに発生する不良品(失敗)の数が2回の確率を求めたいとします。この場合のNEGBINOM.DIST関数は以下のようになります。

=NEGBINOM.DIST(2, 5, 0.9, FALSE)

上記の式を実行すると、0.0729という値が返ります。これは、5回成功(良品)を得るまでに、2回の失敗(不良品)が発生する確率が約7.29%であることを示しています。

注意点

NEGBINOM.DIST関数を使用する際には、引数の範囲に注意してください。失敗数と成功数は整数で、それぞれ0以上、1以上である必要があります。また、成功率は0から1までの範囲の数値で指定する必要があります。これらの範囲外の値を指定した場合、エラーが発生する可能性があります。

まとめ

この記事では、ExcelのNEGBINOM.DIST関数について解説しました。NEGBINOM.DIST関数は、負の二項分布に基づいた確率を求める関数で、特定の成功回数が発生するまでに発生する失敗回数の確率を計算することができます。引数には失敗数、成功数、成功率、関数形式を指定し、確率質量関数と累積分布関数のどちらを計算するかを選択できます。

NEGBINOM.DIST関数を利用することで、品質管理や生産計画などの分野で、成功と失敗がある試行において、特定の成功回数が発生するまでに発生する失敗回数の確率を求めることができます。この関数を活用して、効果的な分析や予測を行ってください。