ExcelのMAXIFS関数の使い方
本記事では、Excelの「MAXIFS関数」の使い方について解説します。この関数は、指定した複数の条件に一致するデータの中から最大値を求めるための関数です。データの絞り込みや条件付きの最大値を求める場合に有用です。
MAXIFS関数の構文
MAXIFS関数の構文は以下のとおりです。
MAXIFS(最大範囲, 条件範囲 1, 条件 1, [条件範囲 2, 条件 2], ...)
それぞれの引数の説明をします。
- 最大範囲:最大値を求める対象となるセル範囲です。
- 条件範囲 1:条件 1を適用するセル範囲です。
- 条件 1:条件範囲 1に適用する条件です。例えば、「>30」や「=”男”」などの条件を指定できます。
- 条件範囲 2, 条件 2:オプションで追加できる、追加の条件範囲と条件です。
この関数では、最大範囲のセルから条件に一致するデータの最大値を返します。条件範囲と条件は、複数指定することができます。
MAXIFS関数の使い方の例
次に、以下の表を使ってMAXIFS関数の使い方を例示します。
\ | A | B | C |
---|---|---|---|
1 | 名前 | 性別 | 年齢 |
2 | 山田 | 男 | 34 |
3 | 佐々岡 | 女 | 25 |
4 | 岸川 | 男 | 28 |
例えば、性別が「男」である人の中で最高年齢を求める場合、以下のような計算式を使います。
=MAXIFS(C2:C4, B2:B4, "男")
上記の式では、最大範囲に「C2:C4」、条件範囲1に「B2:B4」、条件1に「”男”」を指定しています。この計算式を適用すると、性別が「男」である人の中で最高年齢は「34」という値が返ります。
もう一つ例を見てみましょう。年齢が30歳以上で、かつ性別が「女」である人の中で最高年齢を求める場合、以下のような計算式を使います。
=MAXIFS(C2:C4, C2:C4, ">=30", B2:B4, "女")
上記の式では、最大範囲に「C2:C4」、条件範囲1に「C2:C4」、条件1に「”>=30″」、条件範囲2に「B2:B4」、条件2に「”女”」を指定しています。この計算式を適用すると、年齢が30歳以上で、かつ性別が「女」である人はいないため、結果は「0」という値が返ります。
注意点として
MAXIFS関数では、条件が成立しない場合や条件範囲内にデータがない場合は「0」という値が返ります。また、条件式に誤りがある場合は、関数がエラーを返すことがあります。条件式を指定する際には、正確に記述することが重要です。
まとめ
この記事では、ExcelのMAXIFS関数の使い方について解説しました。この関数は、複数の条件に一致するデータの中から最大値を求めるための関数で、データの絞り込みや条件付きの最大値を求める場合に有用です。関数の構文や引数の指定方法、具体的な使い方の例を参考に、自分のデータ処理に活用してください。