ExcelのLOGNORM.INV関数の使い方
この記事では、Excelの「LOGNORM.INV関数」の使い方について解説します。LOGNORM.INV関数は、対数正規分布の累積分布関数の逆関数を計算するために使用されます。累積分布関数の逆関数は、ある確率に対応する値(パーセンタイル)を求める際に役立ちます。
LOGNORM.INV関数の構文
LOGNORM.INV関数の構文は以下の通りです。
LOGNORM.INV(確率, 平均値, 標準偏差)
それぞれの引数の説明は以下の通りです。
- 確率:累積分布関数の逆関数を計算するための確率を指定します。確率は0から1の範囲で指定する必要があります。
- 平均値:対数正規分布の平均値(μ)を指定します。
- 標準偏差:対数正規分布の標準偏差(σ)を指定します。標準偏差は正の値である必要があります。
LOGNORM.INV関数の使用例
ここでは、LOGNORM.INV関数を使った具体的な例を見ていきましょう。
ある製品の寿命が対数正規分布に従っていると仮定し、平均寿命が5年(対数平均値 μ=1.6094)、標準偏差が0.5年(σ=0.5)だとします。このとき、寿命が4年未満となる確率を求めます。
=LOGNORM.INV(0.3, 1.6094, 0.5)
この式を実行すると、約3.68年という結果が得られます。つまり、製品の寿命が4年未満である確率は約30%であることがわかります。
まとめ
この記事では、ExcelのLOGNORM.INV関数の使い方について解説しました。LOGNORM.INV関数は、対数正規分布の累積分布関数の逆関数を求める際に使用します。引数には確率、平均値、および標準偏差を指定し、対数正規分布に従うデータのパーセンタイルを計算することができます。具体的な使用例を通じて、製品の寿命が特定の確率である値未満となる場合を求める方法を示しました。
LOGNORM.INV関数を使用することで、さまざまな業界や分野で対数正規分布に従うデータのパーセンタイルを計算し、リスク分析や品質管理、予測などの目的に活用することができます。初級者から上級者まで、ExcelのLOGNORM.INV関数を理解し活用することで、より効果的なデータ分析が可能となります。