GROWTH関数の詳細解説(Excel)

ExcelのGROWTH関数の使い方について解説

ExcelのGROWTH関数は、指数関数によって既知のデータに最も適合する曲線を求め、新しいx値に対応するy値を予測するために使用されます。この関数は、指数成長を示すデータに適しています。本記事では、GROWTH関数の使い方と引数について詳しく解説します。

GROWTH関数の構文

GROWTH関数の構文は以下の通りです。

GROWTH(既知の y, [既知の x], [新しい x], [定数])

引数の説明は次のとおりです。

  • 既知の y:指数関数に適合させたいy値の範囲です。数値を含むセル範囲を指定します。
  • [既知の x]:既知のy値に対応するx値の範囲です。指定しない場合、1から始まる連番が使用されます。
  • [新しい x]:予測したい新しいx値の範囲です。指定しない場合、既知のx値が使用されます。
  • [定数]:指数関数の定数項を指定します。TRUEまたは省略すると、定数項が使用されます。FALSEを指定すると、定数項は1となります。

GROWTH関数の使用例

以下の表は、ある製品の売上データを示しています。年と売上の関係が指数関数に従っていると仮定し、GROWTH関数を使用して次の年の売上を予測してみましょう。

AB
1売上
213000
324500
436000

この場合、既知のy値(売上)はB2:B4、既知のx値(年)はA2:A4です。次の年(年=4)の売上を予測するため、新しいx値として4を指定します。計算式は次のようになります。

=GROWTH(B2:B4, A2:A4, 4)

この式を実行すると、次の年(年=4)の売上予測値が得られます。この場合、約8433.33という値が返ります。これは、GROWTH関数が既知のデータに最も適合する指数関数を求め、新しいx値(年=4)に対応するy値(売上)を予測していることを示しています。

定数項を使用しない場合のGROWTH関数の使用例

定数項を使用せず、指数関数の定数項が1であることを仮定する場合、GROWTH関数の[定数]引数にFALSEを指定します。先ほどの例を使用して、定数項を1とした場合の次の年の売上を予測してみましょう。

=GROWTH(B2:B4, A2:A4, 4, FALSE)

この式を実行すると、次の年(年=4)の売上予測値が得られます。この場合、約7761.71という値が返ります。定数項を1と仮定することで、予測値が異なることがわかります。

まとめ

ExcelのGROWTH関数は、指数関数によって既知のデータに最も適合する曲線を求め、新しいx値に対応するy値を予測するために使用されます。既知のy値、既知のx値、新しいx値、および定数項を引数として指定することができます。定数項を使用するかどうかによって、予測値が異なることがあります。GROWTH関数を使用することで、指数成長を示すデータの未来の値を予測することができます。