FISHER関数の詳細解説(Excel)

Excel FISHER関数の使い方と解説

ExcelのFISHER関数は、相関係数をフィッシャー変換を用いて変換する関数です。この記事では、FISHER関数の使い方と実践的な例を解説します。

FISHER関数の構文

FISHER関数の構文は以下の通りです。

FISHER(x)

引数の説明:

  • x: 相関係数。-1から1までの値を取ります。

FISHER関数の使用目的

フィッシャー変換は、相関係数を正規分布に従うデータに変換する方法です。相関係数は、通常、-1から1までの値を取りますが、フィッシャー変換を適用することで、無限大から無限小までの値を取るデータに変換されます。この変換により、相関係数の信頼区間や仮説検定が容易になります。

FISHER関数の使用例

以下に、FISHER関数を使用して相関係数をフィッシャー変換する例を示します。

AB
1相関係数フィッシャー変換後
20.8=FISHER(A2)
3-0.5=FISHER(A3)

この例では、セルA2に0.8の相関係数があり、セルA3に-0.5の相関係数があります。それぞれの相関係数をフィッシャー変換するために、セルB2とB3にFISHER関数を適用しています。結果として、フィッシャー変換後の値が得られます。

注意点

FISHER関数を使用する際の注意点を以下に示します。

  1. FISHER関数の引数xは、必ず-1から1までの範囲内である必要があります。範囲外の値を入力するとエラーが発生します。
  2. フィッシャー変換後の値は、通常、無限大から無限小までの範囲の値を取ります。ただし、実際にはコンピューターで扱う上での制限があるため、非常に大きな値や非常に小さな値には限界があります。
  3. フィッシャー変換後の値を元の相関係数に戻すには、FISHERINV関数を使用します。

まとめ

ExcelのFISHER関数は、相関係数をフィッシャー変換を用いて変換する関数です。相関係数の信頼区間や仮説検定を容易に行うために使用されます。FISHER関数の引数は、-1から1までの範囲内の相関係数である必要があります。フィッシャー変換後の値を元の相関係数に戻すには、FISHERINV関数を使用します。

この記事を参考に、FISHER関数を上手に使いこなして、データ分析の幅を広げてください。