ExcelのCOVARIANCE.S関数の使い方
この解説記事では、ExcelのCOVARIANCE.S関数の使い方について説明します。COVARIANCE.S関数は、2つのデータ配列間の共分散を計算するための関数で、サンプルデータに基づく共分散を求めることができます。
1. COVARIANCE.S関数の構文
COVARIANCE.S関数の構文は以下の通りです。
COVARIANCE.S(配列1, 配列2)
引数には、共分散を計算するための2つのデータ配列を指定します。
2. 引数の説明
COVARIANCE.S関数の引数について説明します。
- 配列1: 共分散を計算するための第1のデータ配列を指定します。
- 配列2: 共分散を計算するための第2のデータ配列を指定します。
注意点:
- 配列1と配列2は、同じサイズである必要があります。
- 数値以外のデータが含まれる場合、そのデータは無視されます。
3. サンプルと解説
以下に、COVARIANCE.S関数を使用したサンプルデータとその解説を示します。
\ | A | B | C | D |
---|---|---|---|---|
1 | 名前 | 売上 | 広告費 | |
2 | 山田 | 1200 | 200 | |
3 | 佐々木 | 1500 | 300 | |
4 | 鈴木 | 1000 | 100 | |
5 | 田中 | 1700 | 400 | |
6 | ||||
7 | 共分散 | =COVARIANCE.S(B2:B5, C2:C5) |
このサンプルでは、従業員ごとの売上(B列)と広告費(C列)のデータがあります。COVARIANCE.S関数を使って、売上と広告費の共分散を求めます。
以下の計算式をD7セルに入力します。
=COVARIANCE.S(B2:B5, C2:C5)
この計算式では、B2:B5(売上)が配列1、C2:C5(広告費)が配列2として指定されています。COVARIANCE.S関数によって、売上と広告費の共分散が計算され、D7セルに結果が表示されます。
共分散の値が正の場合、売上と広告費は正の相関があることを示しており、広告費が増えると売上も増える傾向にあります。逆に共分散の値が負の場合、売上と広告費は負の相関があることを示しており、広告費が増えると売上が減る傾向にあります。共分散の値がゼロに近い場合、売上と広告費の間には明確な相関がないことを示します。
4. まとめ
この解説記事では、ExcelのCOVARIANCE.S関数の使い方について説明しました。COVARIANCE.S関数は、2つのデータ配列間の共分散を計算するための関数で、サンプルデータに基づく共分散を求めることができます。この関数を使用することで、データ間の相関性を把握することができます。