ExcelのBINOM.DIST.RANGE関数の使い方
BINOM.DIST.RANGE関数は、二項分布に基づく確率の範囲を計算するための関数です。試行回数、成功率、および成功数の範囲を指定することで、その範囲内での確率を求めることができます。この関数は、品質管理や統計学など、さまざまな分野で活用されています。
書式は以下のとおりです。
BINOM.DIST.RANGE(試行回数,成功率,成功数,[成功数 2])
それぞれの引数について説明します。
- 試行回数:独立した試行の回数を指定します。
- 成功率:各試行での成功率を指定します。0から1の間の数値で表現されます。
- 成功数:成功数の範囲の最小値を指定します。
- [成功数 2](オプション):成功数の範囲の最大値を指定します。この引数を省略した場合、最小値と同じ値が最大値として使用されます。
サンプル
例として、ある工場で10個の製品が出荷されるとします。製品の不良率は5%とされています。このとき、不良品が2個以下である確率を求めたい場合、以下のようにBINOM.DIST.RANGE関数を使用します。
=BINOM.DIST.RANGE(10, 0.05, 0, 2)
この計算式によって、10回の試行(製品出荷)で成功率(不良率)が5%のとき、成功数(不良品数)が0個から2個までの範囲にある確率が計算されます。
まとめ
本記事では、ExcelのBINOM.DIST.RANGE関数の使い方について、初級者向けに説明しました。引数やサンプルを理解し、実際の問題に適用することで、Excelを活用したデータ分析や統計処理の幅が広がります。これからもExcelの機能を学び、実践的なスキルを身につけていきましょう。