ExcelのDECIMAL関数の使い方
Excelの数値計算では、さまざまな数値システムを扱うことがあります。例えば、二進数や十六進数などです。これらの数値システムを簡単に変換するために、ExcelにはDECIMAL関数が用意されています。本記事では、DECIMAL関数の使い方を解説します。
DECIMAL関数の書式
DECIMAL関数の書式は以下のとおりです。
DECIMAL(文字列, 基数)
DECIMAL関数には2つの引数があります。
- 文字列:変換したい数値を表す文字列です。二進数、八進数、十六進数などを指定できます。
- 基数:変換元の数値システムを表す基数です。例えば、二進数は2、八進数は8、十六進数は16を指定します。
DECIMAL関数の使い方
それでは、具体的な使い方を確認しましょう。
例えば、二進数の「1010」を十進数に変換したい場合、以下のようにDECIMAL関数を使用します。
=DECIMAL("1010", 2)
これにより、「1010」が十進数で「10」となることがわかります。
同様に、十六進数の「1A」を十進数に変換したい場合は、以下のようにします。
=DECIMAL("1A", 16)
この式を使うことで、「1A」が十進数で「26」となることがわかります。
実践例
それでは、実践的な例を用いてDECIMAL関数の使い方を学びましょう。
次のような表があるとします。
\ | A | B |
---|---|---|
1 | 二進数 | 十六進数 |
2 | 1010 | 1A |
3 | 1100 | 2B |
この表の二進数と十六進数を十進数に変換してみましょう。
まず、二進数の変換ですが、以下のようにDECIMAL関数を使用します。
=DECIMAL(A2, 2) =DECIMAL(A3, 2)
これらの計算式を、それぞれ別のセル(例えば、C2およびC3)に入力します。
同様に、十六進数の変換では、以下のようにDECIMAL関数を使用します。
=DECIMAL(B2, 16) =DECIMAL(B3, 16)
これらの計算式を、それぞれ別のセル(例えば、D2およびD3)に入力します。
以上で、表は以下のようになります。
\ | A | B | C | D |
---|---|---|---|---|
1 | 二進数 | 十六進数 | 二進数→十進数 | 十六進数→十進数 |
2 | 1010 | 1A | 10 | 26 |
3 | 1100 | 2B | 12 | 43 |
このように、DECIMAL関数を使って、二進数や十六進数を簡単に十進数に変換することができます。
まとめ
本記事では、ExcelのDECIMAL関数の使い方を解説しました。DECIMAL関数を用いることで、二進数や十六進数など、さまざまな数値システムを簡単に十進数に変換できます。この関数を活用して、さまざまな数値システムでの計算を効率化しましょう。