ExcelのCEILING.MATH関数の使い方
Excelには、さまざまな数値計算やデータ処理を行うための関数があります。その中の一つが「CEILING.MATH関数」です。この記事では、CEILING.MATH関数の使い方について解説していきます。
CEILING.MATH関数とは
CEILING.MATH関数は、指定された基準値の倍数に最も近い値に数値を切り上げる関数です。また、モードを指定することで、切り上げ方向を変更することができます。
書式
CEILING.MATH(数値, [基準値], [モード])
引数の説明
- 数値: 切り上げる対象の数値を指定します。
- 基準値 [オプション]: 切り上げる基準となる倍数を指定します。デフォルトでは1が設定されています。
- モード [オプション]: 切り上げ方向を指定します。デフォルトでは0が設定されており、正数は正の方向に切り上げ、負数は負の方向に切り上げられます。モードに1を指定すると、正数・負数ともに正の方向に切り上げられます。モードに-1を指定すると、正数・負数ともに負の方向に切り上げられます。
例題と解説
以下にCEILING.MATH関数の使用例をいくつか紹介します。
例1:10の倍数に切り上げる
=CEILING.MATH(123, 10)
この例では、数値「123」を10の倍数に切り上げます。結果は「130」となります。
例2:5の倍数に切り上げる
=CEILING.MATH(24, 5)
この例では、数値「24」を5の倍数に切り上げます。結果は「25」となります。
例3:負数を10の倍数に切り上げる
=CEILING.MATH(-34, 10)
この例では、数値「-34」を10の倍数に切り上げます。モードが指定されていないためデフォルトのモードである0が適用され、正数は正の方向に切り上げ、負数は負の方向に切り上げられます。結果は「-30」となります。
例4:負数を10の倍数に正の方向に切り上げる
=CEILING.MATH(-34, 10, 1)
この例では、数値「-34」を10の倍数に正の方向に切り上げます。モードに1を指定することで、正数・負数ともに正の方向に切り上げられます。結果は「-20」となります。
例5:負数を10の倍数に負の方向に切り上げる
=CEILING.MATH(-34, 10, -1)
この例では、数値「-34」を10の倍数に負の方向に切り上げます。モードに-1を指定することで、正数・負数ともに負の方向に切り上げられます。結果は「-40」となります。
まとめ
ExcelのCEILING.MATH関数は、指定された基準値の倍数に最も近い値に数値を切り上げる関数です。また、モードを指定することで切り上げ方向を変更できます。この関数を使って、さまざまな数値計算やデータ処理を効率化することができます。