ExcelのABS関数の使い方について解説
Microsoft Excelには、さまざまな数学関数が用意されており、これらを利用して様々な計算を行うことができます。今回は、その中の一つであるABS関数について解説します。ABS関数は、数値の絶対値を求めるために使用されます。
ABS関数の書式
ABS関数の書式は、以下のようになっています。
ABS(数値)
ABS関数には、次の引数があります。
- 数値:絶対値を求めたい数値を指定します。負の数値の場合は、正の数値に変換されます。正の数値や0の場合は、そのままの値が返されます。
ABS関数の使用例
ここでは、ABS関数の簡単な使用例を紹介します。
例えば、A1セルに-5と入力されている場合、次のような計算式を使用して絶対値を求めることができます。
=ABS(A1)
この計算式を実行すると、結果として5が返されます。
さらに、次のような表がある場合を考えてみましょう。
\ | A | B | C |
---|---|---|---|
1 | 名前 | 収益 | 損益 |
2 | 山田 | 10000 | -2000 |
3 | 佐々岡 | 15000 | 3000 |
4 | 岸川 | 8000 | -1000 |
この表では、各人の収益と損益が記録されています。損益の絶対値を求めて、新しい列に表示したい場合、次のような計算式を使用します。
=ABS(C2)
この計算式をC列の各行に適用すると、絶対値が表示されます。
\ | A | B | C | D |
---|---|---|---|---|
1 | 名前 | 収益 | 損益 | 絶対値の損益 |
2 | 山田 | 10000 | -2000 | 2000 |
3 | 佐々岡 | 15000 | 3000 | 3000 |
4 | 岸川 | 8000 | -1000 | 1000 |
これで、各人の損益の絶対値がD列に表示されました。このようにABS関数を使用すると、負の値が正の値に変換され、損益の大きさを比較しやすくなります。
まとめ
ABS関数は、数値の絶対値を求めるための便利な関数です。引数には、絶対値を求めたい数値を指定し、計算結果としてその絶対値が返されます。特に負の値と正の値を比較したい場合や、負の値を扱いやすくする場合に、ABS関数を活用して計算を行うことができます。
これで、ABS関数の使い方についての解説を終わります。今回学んだことを念頭に置いて、日々の業務で活用してみてください。