WRAPROWS関数の詳細解説(Excel)

ExcelのWRAPROWS関数の使い方

WRAPROWS関数の書式と引数の説明

WRAPROWS関数は、一次元の配列(一行、あるいは一列のどちらかの集合)を行ごとに折り返し、二次元配列(複数行と複数列からなる表形式)に変換する関数です。この関数は、データを横方向に折り返して行を作成します。一方、WRAPCOLS関数は縦方向に折り返し、列を作成します。WRAPROWSの基本的な書式は以下の通りです:

=WRAPROWS(vector, wrap_count, [pad_with])

「vector」は変換したい配列や範囲を指します。一行、あるいは一列のどちらかの集合を指定します。

「wrap_count」は各行に含まれる値の最大数を示します。

「pad_with」は不足分を埋めるための値です(省略可能)。

WRAPROWS関数の使用例

例えば、商品名のリストがセル A1:A10 にあるとします。

東京特製カレー
大阪風たこ焼き
北海道産サーモン
名古屋コーヒー豆
沖縄パインジュース
京都宇治抹茶
神戸ビーフジャーキー
広島カキフライ
仙台牛タン
福岡ラーメン

これらを3列の表に変換する場合、以下の計算式を使用します:

=WRAPROWS(A1:A10, 3)

この計算式は、商品名のリストを3列に折り返して整理された形で表示します。

引数「pad_with」に入力した文字は空欄に適用されます。例えば「×」と指定してみます。

=WRAPROWS(A1:A10,3,"×")

以下のような結果になります。

関連する関数

WRAPROWS関数と同様に、ExcelではWRAPCOLS関数があります。WRAPCOLS関数は、データを縦方向に折り返して列を作成し、異なるデータの表示方法を提供します。これらの関数は、データの整理や分析に非常に役立ちます。