ExcelのTOCOL関数の使い方
TOCOL関数の書式と引数の説明
TOCOL関数は、配列または範囲を単一の列に変換するために使用される関数です。
この関数の基本的な書式は以下の通りです:
=TOCOL(array, [ignore], [scan_by_row])
ここで、「array」は変換したい配列や範囲を指します。「ignore」はオプショナルで、特定の値(空白やエラー)を無視するかどうかを制御します。「scan_by_row」もオプショナルで、配列を行ごとにスキャンするかどうかを指定します。
- array:変換する配列または範囲。これが唯一の必須引数で、行に変換したい配列や範囲を指定します。
- ignore:特定の種類の値を無視するかどうかを制御します。以下のオプションがあります:
0
(既定値):すべての値を保持します。1
:空白を無視します。2
:エラーを無視します。3
:空白とエラーを無視します。
- scan_by_row:配列を列ごとにスキャンするかどうかを制御するブール値です。既定では
FALSE
で、TOROWは左から右へ行ごとに値を読み取ります。各行の最後に到達すると、TOROWは次の行に移動して同じ順序で値を読み取ります。列ごとに値を読み取るには、scan_by_row
をTRUE
または1
に設定します。このモードでは、TOROWは最初の列の上から下へ値を読み取り、次に右の列に移動してその列を上から下へ読み取ります。
TOCOL関数の使用例
たとえば、セル A1:C2 に記載された3列2行のデータを一列に変換したい場合にTOCOL関数を使用できます。以下にその具体的な例を示します。
山田太郎 | 佐藤花子 | 田中一郎 |
85 | 90 | 75 |
=TOCOL(A1:C2)
この計算式をセルに入力すると、A1:C2の範囲のデータが単一の列に変換されます。
第三引数(scan_by_row
)に「TRUE
」を指定すると左の列から読み取り始めます。
=TOCOL(A1:C2,,TRUE)
TOCOL関数使用時の注意点とまとめ
TOCOL関数を使用する際には、「ignore」引数で空白やエラーをスキップすることができます。
また、大きなデータセットを扱う場合、結果が非常に長くなることがあるため注意が必要です。
TOCOL関数と同様に、ExcelではTOROW関数があります。TOROW関数は配列を水平方向に変換する機能を持っています。これらの関数は、データの整理や分析に非常に便利です。