ExcelのLOOKUP関数・ベクトル形式の使い方
この記事では、Excelの「LOOKUP関数・ベクトル形式」の使い方を解説します。LOOKUP関数は、指定された検査値に最も近い値を検査範囲から検索し、対応範囲から関連する値を返します。
LOOKUP関数・ベクトル形式の構文
LOOKUP関数・ベクトル形式の書式は次の通りです。
LOOKUP(検査値, 検査範囲, [対応範囲])
引数の説明
- 検査値:検索したい値を指定します。
- 検査範囲:検査値を検索する範囲を指定します。この範囲は単一の行または列である必要があります。検査範囲内の値は昇順に並べられている必要があります。
- 対応範囲(オプション):検査範囲で見つかった値に対応する値を返す範囲を指定します。対応範囲も単一の行または列である必要があります。この引数を省略した場合、検査範囲で見つかった値が返されます。
LOOKUP関数・ベクトル形式の使用例
次の表を例に、LOOKUP関数・ベクトル形式の使い方を説明します。
\ | A | B |
---|---|---|
1 | 売上金額 | 評価 |
2 | 10000 | 低 |
3 | 20000 | 中 |
4 | 30000 | 高 |
例えば、売上金額が16,000円の場合、評価を求めたいとします。次のようにLOOKUP関数を使用します。
=LOOKUP(16000, A2:A4, B2:B4)
この場合、検査値(16,000)を超えない範囲で最も近い値(10,000)がA2:A4の範囲内で見つかります。対応範囲B2:B4内で対応する値は「低」ですので、「低」という評価が返されます。
注意点
LOOKUP関数・ベクトル形式を使用する際の注意点をいくつか挙げます。
- 検査範囲は、昇順(小さい値から大きい値の順)に並べられている必要があります。並び順が不適切な場合、予期しない結果が返されることがあります。
- 検査範囲と対応範囲は、同じ形状(単一の行または列)である必要があります。形状が異なる場合、エラーが発生します。
- 検査値が検査範囲内の最小値よりも小さい場合、#N/A エラーが返されます。
まとめ
この記事では、ExcelのLOOKUP関数・ベクトル形式の使い方について解説しました。LOOKUP関数は、検査値に最も近い値を検査範囲から検索し、対応範囲から関連する値を返します。検査範囲と対応範囲は、同じ形状である必要があります。また、検査範囲内の値は昇順に並べられている必要があります。