LOOKUP関数の詳細解説(Excel)1(ベクトル形式)

ExcelのLOOKUP関数・ベクトル形式の使い方

この記事では、Excelの「LOOKUP関数・ベクトル形式」の使い方を解説します。LOOKUP関数は、指定された検査値に最も近い値を検査範囲から検索し、対応範囲から関連する値を返します。

LOOKUP関数・ベクトル形式の構文

LOOKUP関数・ベクトル形式の書式は次の通りです。

LOOKUP(検査値, 検査範囲, [対応範囲])

引数の説明

  1. 検査値:検索したい値を指定します。
  2. 検査範囲:検査値を検索する範囲を指定します。この範囲は単一の行または列である必要があります。検査範囲内の値は昇順に並べられている必要があります。
  3. 対応範囲(オプション):検査範囲で見つかった値に対応する値を返す範囲を指定します。対応範囲も単一の行または列である必要があります。この引数を省略した場合、検査範囲で見つかった値が返されます。

LOOKUP関数・ベクトル形式の使用例

次の表を例に、LOOKUP関数・ベクトル形式の使い方を説明します。

AB
1売上金額評価
210000
320000
430000

例えば、売上金額が16,000円の場合、評価を求めたいとします。次のようにLOOKUP関数を使用します。

=LOOKUP(16000, A2:A4, B2:B4)

この場合、検査値(16,000)を超えない範囲で最も近い値(10,000)がA2:A4の範囲内で見つかります。対応範囲B2:B4内で対応する値は「低」ですので、「低」という評価が返されます。

注意点

LOOKUP関数・ベクトル形式を使用する際の注意点をいくつか挙げます。

  • 検査範囲は、昇順(小さい値から大きい値の順)に並べられている必要があります。並び順が不適切な場合、予期しない結果が返されることがあります。
  • 検査範囲と対応範囲は、同じ形状(単一の行または列)である必要があります。形状が異なる場合、エラーが発生します。
  • 検査値が検査範囲内の最小値よりも小さい場合、#N/A エラーが返されます。

まとめ

この記事では、ExcelのLOOKUP関数・ベクトル形式の使い方について解説しました。LOOKUP関数は、検査値に最も近い値を検査範囲から検索し、対応範囲から関連する値を返します。検査範囲と対応範囲は、同じ形状である必要があります。また、検査範囲内の値は昇順に並べられている必要があります。