HYPERLINK関数の詳細解説(Excel)

ExcelのHYPERLINK関数の使い方

Excelの「HYPERLINK」関数は、ワークシート内のセルにリンクを挿入するための関数です。このリンクは、ウェブページや電子メールアドレス、同じワークブック内の別のシート、または他のワークブックへのリンクが可能です。

関数の書式

HYPERLINK(リンク先, [別名])

引数の解説

  • リンク先:リンク先のURL、電子メールアドレス、またはワークシートまたはワークブックへの参照を指定します。
  • [別名](オプション):リンクの表示名を指定します。指定しない場合、リンク先がそのまま表示されます。

例1:ウェブページへのリンク

以下の式では、セルに「https://www.example.com」へのリンクを挿入します。

=HYPERLINK("https://www.example.com", "Example Website")

結果として、セルに「Example Website」というテキストが表示され、クリックすると「https://www.example.com」へアクセスできます。

例2:電子メールアドレスへのリンク

以下の式では、セルに電子メールアドレスへのリンクを挿入します。

=HYPERLINK("mailto:info@example.com", "Email")

結果として、セルに「Email」というテキストが表示され、クリックすると電子メールクライアントが開き、宛先に「info@example.com」が入力された状態で新規メールが開きます。

例3:同じワークブック内の別のシートへのリンク

次の式では、セルに同じワークブック内の別のシート(Sheet2)のA1セルへのリンクを挿入します。

=HYPERLINK("#Sheet2!A1", "Sheet2のA1セル")

結果として、セルに「Sheet2のA1セル」というテキストが表示され、クリックすると同じワークブック内のSheet2のA1セルに移動します。

例4:別のワークブックへのリンク

以下の式では、セルに別のワークブック(SampleWorkbook.xlsx)のSheet1のA1セルへのリンクを挿入します。

=HYPERLINK("[SampleWorkbook.xlsx]Sheet1!A1", "SampleWorkbookのSheet1のA1セル")

結果として、セルに「SampleWorkbookのSheet1のA1セル」というテキストが表示され、クリックすると別のワークブック「SampleWorkbook.xlsx」のSheet1のA1セルに移動します。ただし、リンク先のワークブックが開いていない場合は、エラーが表示されることがあります。そのため、リンク先のワークブックは事前に開いておくか、同じフォルダに保存しておくことが望ましいです。

まとめ

Excelの「HYPERLINK」関数を使用することで、ウェブページ、電子メールアドレス、同じワークブック内の別のシート、または他のワークブックへのリンクを簡単に挿入できます。関数の書式は「HYPERLINK(リンク先, [別名])」で、リンク先を指定し、オプションで別名を設定できます。これにより、Excelワークシート内で様々なリンクを効率的に活用できます。