ExcelのEXPAND関数の使い方
EXPAND関数の書式と引数の説明
ExcelのEXPAND関数は、配列を特定の行数と列数に拡張するために使用される便利な関数です。この関数の基本的な書式は次のとおりです:
=EXPAND(配列, 行数, [列数], [埋める値])
ここで、各引数の意味は以下の通りです:
- 配列:拡張する元の配列です。
- 行数:拡張後の配列の行数です。
- 列数(オプション):拡張後の配列の列数です。
- 埋める値(オプション):空のセルに埋める値です。指定しない場合、#N/Aで埋められます。
EXPAND関数の使用例
埋める値を指定しない
例えば、2行2列の配列を3行3列に拡張する場合の使用例は次のようになります。
=EXPAND(A1:B2,3,3)
この式は、A1:B2の範囲の配列を3行3列に拡張し、新しく追加されたセルはデフォルトの#N/Aで埋められます。下図は上記の式をE1へ設定したサンプルです。
埋める値を指定する
埋める値に「Nothing」を指定した式は下記のようになります。
=EXPAND(A1:B2,3,3,"Nothing")
下図は上記の式をI1へ設定したサンプルです。
実用例
「計算セル#」の名前を「Print_Area」すれば、このスピル領域を印刷範囲にできます。
範囲・行数・列数を変更すれば上記の印刷範囲は動的に変更します。
EXPAND関数使用時の注意点
EXPAND関数を使用する際には、以下の点に注意してください:
- 指定した行数や列数が元の配列のサイズより小さい場合、#VALUEエラーが返されます。
- 埋める値を指定しない場合、#N/Aで埋められます。