ExcelでXOR関数の使い方をマスターしよう!
Excelには、様々な関数が用意されています。今回は、その中から「XOR関数」を取り上げ、使い方や活用例について解説していきます。初心者の方もわかりやすいように丁寧に解説しているので、ぜひ参考にしてください。
XOR関数とは?
XOR関数は、排他的論理和とも呼ばれる論理関数で、指定された複数の論理式のうち、真(TRUE)の値が奇数個の場合に真(TRUE)を返し、偽(FALSE)が偶数個の場合に偽(FALSE)を返します。書式は以下の通りです。
XOR(論理式1, [論理式2], ...)
ここで、論理式1、論理式2などの引数には、論理式や真偽値(TRUE/FALSE)を指定します。最低1つ、最大254個の論理式を指定することができます。
XOR関数の使い方
それでは、実際にXOR関数を使ってみましょう。以下に示す表を使って、例を紹介します。
\ | A | B | C |
---|---|---|---|
1 | 名前 | 性別 | 30歳以上 |
2 | 山田 | 男 | TRUE |
3 | 佐々岡 | 女 | FALSE |
4 | 岸川 | 男 | FALSE |
この表で、性別が「男」であるかどうか、および30歳以上かどうかを、それぞれ論理式で表現し、XOR関数を使って結果を求めます。例えば、A2セルが「男」かつ、C2セルが30歳以上の場合、次のように書きます。
=XOR(B2="男", C2=TRUE)
この式をB2セルが「男」、C2セルが30歳以上の条件に当てはめると、XOR関数は以下のように評価されます。
=XOR(TRUE, TRUE)
この場合、真(TRUE)が2個(偶数個)あるため、XOR関数の結果は偽(FALSE)になります。このように、XOR関数は指定された複数の論理式のうち、真(TRUE)が奇数個の場合に真(TRUE)を返し、偽(FALSE)が偶数個の場合に偽(FALSE)を返すことがわかります。
次に、表の3行目(佐々岡さん)についても同様の計算を行ってみましょう。
=XOR(B3="男", C3=TRUE)
この式をB3セルが「女」、C3セルが30歳未満の条件に当てはめると、XOR関数は以下のように評価されます。
=XOR(FALSE, FALSE)
この場合も、偽(FALSE)が2個(偶数個)あるため、XOR関数の結果は偽(FALSE)になります。
最後に、表の4行目(岸川さん)についても同様の計算を行ってみましょう。
=XOR(B4="男", C4=TRUE)
この式をB4セルが「男」、C4セルが30歳未満の条件に当てはめると、XOR関数は以下のように評価されます。
=XOR(TRUE, FALSE)
この場合、真(TRUE)が1個(奇数個)あるため、XOR関数の結果は真(TRUE)になります。
このように、XOR関数を用いて複数の条件を評価することができます。特に、奇数個の条件が真(TRUE)の場合に特定の処理を行いたい場合や、偽(FALSE)が偶数個の場合に特定の処理を行いたい場合に有効です。
まとめ
今回は、ExcelのXOR関数について解説しました。XOR関数は、指定された複数の論理式のうち、真(TRUE)が奇数個の場合に真(TRUE)を返し、偽(FALSE)が偶数個の場合に偽(FALSE)を返す論理関数です。
XOR関数は、複数の条件を同時に評価する際に役立ちます。初心者の方も、今回の解説を参考にして、XOR関数を活用してみてください。