1. イントロダクション
Excelの新しい機能の一つ、SWITCH関数について学んでみましょう。この関数は、簡潔で直感的な条件分岐を実現し、データ分析やレポート作成を効率化するために活用できます。この記事では、SWITCH関数の基本概念から実用的なサンプルまで、初級から中級者向けの内容を解説します。
2. SWITCH関数の基本概念
SWITCH関数は、指定した式と複数の値と結果のペアを比較し、一致する値に対応する結果を返します。一致する値がない場合は、既定の結果を返します。構文は以下の通りです。
=SWITCH(式, 値1, 結果1, [既定または値2, 結果2, ...])
式と値1, 値2, …を比較し、一致する値があれば、対応する結果1, 結果2, …を返します。一致する値がなければ、既定の結果を返します。
3. SWITCH関数の基本的な使い方
では、SWITCH関数の基本的な使い方を見ていきましょう。
例えば、商品の評価を「A」、「B」、「C」の3つのランクに分ける場合、以下のようにSWITCH関数を使います。
=SWITCH(評価, "A", "優れている", "B", "良い", "C", "普通", "該当なし")
4. SWITCH関数での簡単な条件分岐の実例
具体的な簡単な条件分岐のSWITCH関数の実例を見ていきましょう。
次の表では、従業員の名前、役職、年齢が表示されています。
\ | A | B | C | D |
---|---|---|---|---|
1 | 名前 | 役職 | 年齢 | ボーナス率 |
2 | 山田 | マネージャー | 34 | |
3 | 田中 | 営業 | 25 | |
4 | 鈴木 | エンジニア | 28 |
この表をもとに、役職に応じたボーナス率を計算したい場合、SWITCH関数を用いて次のようにします。
=SWITCH(B2, "マネージャー", 0.2, "営業", 0.15, "エンジニア", 0.1, 0)
この式では、B2セルにある役職に応じてボーナス率を割り当てています。マネージャーは20%、営業は15%、エンジニアは10%、それ以外の役職はボーナスなし(0%)としています。
5. SWITCH関数での複雑な条件分岐の実例
次に、複雑な条件分岐のSWITCH関数の実例を見ていきましょう。
以下の表では、売上と顧客の地域が表示されています。
\ | A | B | C |
---|---|---|---|
1 | 売上 | 地域 | 割引額 |
2 | 5000 | 東京 | |
3 | 10000 | 大阪 | |
4 | 15000 | 福岡 |
地域ごとに割引率が異なる場合、以下のようにSWITCH関数を組み合わせて割引額を計算できます。
=A2 * SWITCH(B2, "東京", 0.1, "大阪", 0.15, "福岡", 0.2, 0)
この式では、地域が東京の場合は10%、大阪の場合は15%、福岡の場合は20%の割引率を適用し、それ以外の地域では割引が適用されません。
6. まとめ
この記事では、ExcelのSWITCH関数について、基本概念から実用的なサンプルまで紹介しました。SWITCH関数は条件分岐をシンプルに記述できるため、データ分析やレポート作成の効率化に役立ちます。初級から中級者の方にもわかりやすいように、具体的なサンプルを交えながら解説しました。SWITCH関数を活用して、Excelでの作業をさらにスムーズに進めましょう。ルを向上させてください。