ExcelのNOT関数の使い方
この記事では、ExcelのNOT関数の使い方について、初級者にもわかるように解説します。NOT関数は論理式を反転させるために使用される関数で、真偽値を扱う際に便利です。
NOT関数の書式
NOT関数の書式は以下の通りです。
NOT(論理式)
ここで、論理式はTRUEまたはFALSEの値を持つ式です。NOT関数は、論理式がTRUEの場合、FALSEを返し、論理式がFALSEの場合、TRUEを返します。
NOT関数の使い方
それでは、NOT関数の使い方について具体的な例を示します。
例1: 論理式の結果を反転させる
例えば、A2セルに数値が入っており、その数値が10以上であるかどうかを調べたい場合、次のような式を使います。
=A2>=10
しかし、この式では、数値が10以上の場合にTRUE、10未満の場合にFALSEを返します。もし、数値が10未満の場合にTRUE、10以上の場合にFALSEを返すようにしたい場合、NOT関数を使って以下のような式にします。
=NOT(A2>=10)
この式は、A2セルの数値が10未満の場合、TRUEを返し、10以上の場合、FALSEを返します。
例2: 条件付き書式の条件を指定する際にNOT関数を使う
NOT関数は、条件付き書式を適用する際にも使えます。たとえば、次のような表があるとします。
\ | A | B |
---|---|---|
1 | 名前 | 点数 |
2 | 山田 | 80 |
3 | 佐々岡 | 65 |
4 | 岸川 | 75 |
この表のB列の点数が70点未満のセルを赤色で表示させたい場合、条件付き書式の設定で、次のような式を使います。
=NOT(B2>=70)
この式は、B2セルの点数が70点未満の場合、TRUEを返し、70点以上の場合、FALSEを返します。条件付き書式では、式がTRUEの場合に書式が適用されるため、この式を使って70点未満のセルを赤色で表示させることができます。
NOT関数の注意点
NOT関数を使用する際には、以下の点に注意してください。
- NOT関数の引数には、TRUEまたはFALSEの値を持つ論理式を指定する必要があります。数値や文字列を直接引数に指定することはできません。
- 複数の条件を組み合わせる場合、AND関数やOR関数と一緒に使用することができます。たとえば、A1セルが10以上かつ20以下でない場合にTRUEを返す式は、次のようになります。
=NOT(AND(A1>=10, A1<=20))
まとめ
この記事では、ExcelのNOT関数について説明しました。NOT関数は、論理式の結果を反転させるために使用される関数で、条件付き書式などで論理条件を反転させたい場合に便利です。初級者の方でも簡単に使いこなせるように、書式や引数の説明、具体的な例を紹介しました。