ExcelのINFO関数の使い方
ExcelのINFO関数は、現在のExcel環境やシステムに関する情報を提供する関数です。この関数は、ワークシート上でExcel環境に関する情報が必要な場合や、特定の環境設定を確認する際に役立ちます。
INFO関数の書式
書式は以下のとおりです。
INFO(検査の種類)
引数の説明
- 検査の種類:取得する情報の種類を指定します。以下のいずれかの文字列を引数として指定できます。
- “directory”:現在のディレクトリパスを返します。
- “numfile”:開いているExcelファイルの数を返します。
- “origin”:現在のA1セルの参照スタイルを返します。
- “osversion”:現在使用しているオペレーティングシステムのバージョンを返します。
- “recalc”:現在の再計算モードを返します。
- “release”:現在使用しているExcelのリリース情報を返します。
- “system”:現在使用しているオペレーティングシステムの名称を返します。
INFO関数の使用例
以下にINFO関数の使用例を示します。
例1)現在のディレクトリパスを取得するには、次のように使用します。
=INFO("directory")
結果:現在のディレクトリパス(例:C:\Users\username\Documents)
例2)開いているExcelファイルの数を取得するには、次のように使用します。
=INFO("numfile")
結果:開いているExcelファイルの数(例:2)
例3)現在使用しているオペレーティングシステムのバージョンを取得するには、次のように使用します。
=INFO("osversion")
結果:オペレーティングシステムのバージョン(例:”10.0″)
例4)現在使用しているExcelのリリース情報を取得するには、次のように使用します。
=INFO("release")
結果:Excelのリリース情報(例:”16.0″)
例5)現在使用しているオペレーティングシステムの名称を取得するには、次のように使用します。
=INFO("system")
結果:オペレーティングシステムの名称(例:”Windows”)
注意点
INFO関数は、現在のExcel環境やシステムに関する情報を提供するため、結果は使用している環境やシステムによって異なります。そのため、結果が上記の例とは異なる場合がありますが、それは正常な動作です。
また、INFO関数は、主にワークシート上でシステム情報が必要な場合や、特定の環境設定を確認する際に使用されます。そのため、通常の数値計算やデータ処理には直接関係のない関数であることに注意してください。
まとめ
ExcelのINFO関数は、現在のExcel環境やシステムに関する情報を取得する関数です。引数に検査の種類を指定することで、ディレクトリパスやExcelファイルの数、オペレーティングシステムのバージョンや名称など、さまざまな情報を取得することができます。
初心者にもわかりやすく、正確で丁寧な解説を目指しました。INFO関数を活用して、Excel環境やシステムに関する情報を効果的に取得しましょう。