CELL関数の詳細解説(Excel)

ExcelのCELL関数の使い方

Excelの「CELL関数」は、セルに関する情報を取得するために使用される関数です。この関数を使って、セルの書式、アドレス、内容などを調べることができます。この記事では、CELL関数の使い方とサンプルを紹介します。

CELL関数の書式

CELL関数の書式は以下の通りです。

CELL(検査の種類, [参照])

引数

  • 検査の種類: セルに関する情報を指定します。文字列で指定し、対応する情報が返されます。
  • [参照]: (オプション) 情報を取得したいセルの参照を指定します。省略した場合は、セル関数が入力されたセルの情報が返されます。

検査の種類

検査の種類には、以下のオプションがあります。範囲を参照している場合は左上のセルが検査対象となります。

検査の種類説明
“address”セルのアドレスを返します。
“col”セルの列番号を返します。
“color”セルの色情報を返します。条件付き書式で設定された色は考慮されません。
“contents”セルの値を返します。
“filename”セルが含まれるブックのファイル名を返します。
“format”セルの書式設定を返します。
“parentheses”セルに括弧がある場合は1を、ない場合は0を返します。
“prefix”セルの接頭辞を返します。
“protect”セルの保護状態を返します。アンロック時は0、ロック時は1を返します。
“row”セルの行番号を返します。
“type”セルの値のタイプを返します。文字列の場合は”l”、数値の場合は”v”、空白の場合は”b”が返されます。
“width”セルの幅を返します。また既定値を使用している場合はTRUE、そうでない場合はFALSEを2配列目で返します。

サンプル

以下の表を使用して、CELL関数の使い方を説明します。

ABC
1名前性別年齢
2山田34
3佐々岡25
4岸川28

以下の例では、CELL関数を使用して、B2セルの情報を取得します。

=CELL("address", B2)    '結果: "$B$2"
=CELL("col", B2)        '結果: 2
=CELL("contents", B2)   '結果: "男"
=CELL("row", B2)        '結果: 2
=CELL("type", B2)       '結果: "l"

参照が省略された場合、CELL関数が入力されたセルの情報が返されます。たとえば、A1セルに「=CELL(“row”)」と入力すると、結果は1になります。

注意点

CELL関数は、他のセルの値や書式が変更されたときに自動的に更新されません。そのため、正確な情報を取得するには、関数を再計算する必要があります。再計算するには、F9キーを押すか、セルを再入力してEnterキーを押します。

以上で、ExcelのCELL関数の使い方についての説明を終了します。この関数を使って、セルの様々な情報を取得し、作業の効率化や分析に活用してください。