ExcelのYIELD関数の使い方
ExcelのYIELD関数は、個別の債券や債権に対する利回り(Yield)を計算するための関数です。この記事では、YIELD関数の使い方について初級者向けに解説します。
YIELD関数の構文
YIELD関数の構文は以下の通りです。
YIELD(受渡日, 満期日, 利率, 現在価値, 償還価額, 頻度, [基準])
それぞれの引数について説明します。
- 受渡日 – 債券の受渡日を指定します。日付形式で指定してください。
- 満期日 – 債券の満期日を指定します。日付形式で指定してください。
- 利率 – 債券の表面上の利率(年率)を指定します。小数で指定してください。
- 現在価値 – 債券の現在の価格を指定します。通貨単位で指定してください。
- 償還価額 – 債券が満期に達した際に支払われる額を指定します。通貨単位で指定してください。
- 頻度 – 債券の利息支払いの頻度を指定します。1(年に1回)、2(年に2回)、または4(年に4回)のいずれかの整数で指定してください。
- 基準 – [オプション] 利息計算の基準を指定します。0(実際の日数/実際の日数)、1(実際の日数/360)、または2(実際の日数/365)のいずれかの整数で指定してください。省略した場合は0が適用されます。
YIELD関数の使用例
以下に、YIELD関数の使用例を示します。
例:5年間の期間を持つ債券があり、その表面上の利率が5%、現在価値が95,000円、償還価額が100,000円、年に2回の利息支払いがあるとします。この債券の受渡日が2023/04/01、満期日が2028/04/01の場合、利回りを計算してみましょう。
=YIELD("2023/04/01", "2028/04/01", 0.05, 95000, 100000, 2)
上記の式をExcelのセルに入力すると、この債券の利回りが約0.054(5.4%)と計算されます。
注意点
YIELD関数を使用する際は、以下の点に注意してください。
- 日付の入力は、日本語版のExcelでは「2023/04/01」のように区切り文字にスラッシュ(/)を使用してください。
- 利率や現在価値、償還価額などの数値は、適切な単位で入力してください。たとえば、利率は小数(0.05)やパーセント(5%)で、現在価値や償還価額は通貨単位で入力してください。
- 頻度や基準の値は、指定された整数以外を入力しないでください。入力が不正な場合、エラーが発生します。
まとめ
ExcelのYIELD関数を使用することで、債券や債権の利回りを計算することができます。引数には受渡日、満期日、利率、現在価値、償還価額、頻度、基準(オプション)を指定します。適切な引数を指定して関数を使用することで、正確な利回りを計算することができます。