ExcelのXIRR関数の使い方
ExcelのXIRR関数は、異なる期間でのキャッシュフローがある投資の内部収益率(IRR)を計算するのに役立ちます。この記事では、XIRR関数の使い方について解説し、サンプルを用いて具体的な計算方法を示します。
XIRR関数の構文
XIRR関数の構文は以下の通りです。
XIRR(値, 日付, [推定値])
それぞれの引数について説明します。
- 値:投資に関連するキャッシュフローの値を含むセル範囲を指定します。投資の初期費用は負の値、収益は正の値として入力します。
- 日付:それぞれのキャッシュフローが発生した日付を含むセル範囲を指定します。値と日付の範囲は同じ数のセルを含む必要があります。
- 推定値(オプション):IRRの推定値を指定します。この引数を省略した場合、デフォルト値の0.1(10%)が使用されます。
XIRR関数のサンプル
以下の表は、投資に関連するキャッシュフローとそれぞれの発生日付を示しています。
\ | A | B |
---|---|---|
1 | 日付 | キャッシュフロー |
2 | 2023/01/01 | -1000000 |
3 | 2023/06/01 | 200000 |
4 | 2023/12/01 | 300000 |
5 | 2024/06/01 | 550000 |
この投資の内部収益率を計算するには、以下のようにXIRR関数を使用します。
=XIRR(B2:B5, A2:A5)
この計算式を入力すると、内部収益率が「4.63%」として返ります。
推定値を指定した場合のXIRR関数のサンプル
XIRR関数に推定値を指定して計算する場合のサンプルを示します。
上記の表を使用し、推定値を0.2(20%)として内部収益率を計算するには、以下のようにXIRR関数を使用します。
=XIRR(B2:B5, A2:A5, 0.2)
この計算式を入力すると、内部収益率が「4.63%」として返ります。この場合、推定値がデフォルト値の0.1(10%)から変更されても、計算結果に変化はありません。ただし、推定値が大幅に異なる場合や、複雑なキャッシュフローがある場合には、推定値を変更することで計算結果が変わる可能性があります。
まとめ
ExcelのXIRR関数は、異なる期間でのキャッシュフローがある投資の内部収益率を計算するために使用されます。引数には、キャッシュフローの値、それらの発生日付、およびIRRの推定値(オプション)を指定します。サンプルを通じて、XIRR関数を使用して内部収益率を計算する方法を学びました。これにより、投資の収益性を評価する際に有益な情報が得られます。