ExcelのTBILLEQ関数の使い方を解説
ExcelのTBILLEQ関数は、米国短期証券(Treasury Bill)の等価利回りを計算するための関数です。この記事では、TBILLEQ関数の使い方を初心者にもわかりやすいように解説します。引数の受渡日、満期日、割引率を適切に設定して、等価利回りを求めることができます。
TBILLEQ関数の構文
TBILLEQ関数の構文は以下のとおりです。
TBILLEQ(受渡日, 満期日, 割引率)
引数の説明
- 受渡日:証券の受渡日を指定します。日付形式で入力してください。例:「2023/04/02」
- 満期日:証券の満期日を指定します。受渡日より後の日付を入力してください。例:「2023/07/02」
- 割引率:証券の割引率を指定します。割引率は、0から1の範囲の数値で入力してください。例:0.05(5%)
使用例:等価利回りの計算
ここでは、以下の条件で証券の等価利回りを計算する例を見ていきます。
- 受渡日:2023/04/02
- 満期日:2023/07/02
- 割引率:5%(0.05)
この場合の計算式は以下のようになります。
=TBILLEQ("2023/04/02", "2023/07/02", 0.05)
計算結果として、0.0506(5.06%)が返ります。これが、指定された条件における証券の等価利回りです。
実践例:表を使った等価利回りの計算
実際に複数の証券の等価利回りを計算する場合、表を使って効率的に求めることができます。
\ | A | B | C | D |
---|---|---|---|---|
1 | 受渡日 | 満期日 | 割引率 | 等価利回り |
2 | 2023/04/02 | 2023/07/02 | 0.05 | |
3 | 2023/04/02 | 2023/10/02 | 0.06 | |
4 | 2023/04/02 | 2024/04/02 | 0.07 |
上記の表では、3つの証券の受渡日、満期日、割引率が入力されています。それぞれの証券の等価利回りをD列に計算してみましょう。
まず、セルD2に以下の計算式を入力します。
=TBILLEQ(A2, B2, C2)
計算結果として、0.0506(5.06%)が返ります。これが、指定された条件における証券1の等価利回りです。
次に、セルD3に以下の計算式を入力します。
=TBILLEQ(A3, B3, C3)
計算結果として、0.0612(6.12%)が返ります。これが、指定された条件における証券2の等価利回りです。
最後に、セルD4に以下の計算式を入力します。
=TBILLEQ(A4, B4, C4)
計算結果として、0.0728(7.28%)が返ります。これが、指定された条件における証券3の等価利回りです。
このように、TBILLEQ関数を使って表に入力された証券の受渡日、満期日、割引率から等価利回りを簡単に計算することができます。
まとめ
ExcelのTBILLEQ関数は、米国短期証券の等価利回りを計算するための関数です。受渡日、満期日、割引率を引数として与えることで、等価利回りを求めることができます。実際の業務で証券の利回りを計算する際に、この関数を活用して効率的に作業を行うことができます。