ExcelのRECEIVED関数の使い方
この記事では、ExcelのRECEIVED関数の使い方について解説します。RECEIVED関数は、満期日における割引証券の受取額を計算するために使用されます。この関数を使いこなすことで、金融商品の収益性を正確に評価することができます。
RECEIVED関数の構文
RECEIVED関数の構文は以下のとおりです。
RECEIVED(受渡日, 満期日, 投資額, 割引率, [基準])
RECEIVED関数には以下の引数があります。
- 受渡日:割引証券の購入日を指定します。日付を表すシリアル値または日付を表す文字列を入力します。
- 満期日:割引証券の満期日を指定します。日付を表すシリアル値または日付を表す文字列を入力します。
- 投資額:割引証券の投資額を指定します。通常、これは証券の額面価格よりも低い金額です。
- 割引率:証券の割引率を指定します。割引率は、年間ベースでの割合で表されます。
- [基準](オプション):年間の利息の計算方法を指定します。以下のいずれかの値を入力します。
- 0:30/360(米国)(デフォルト)
- 1:実際の日数/実際の日数
- 2:実際の日数/360
- 3:実際の日数/365
- 4:30/360(欧州)
RECEIVED関数の使用例
RECEIVED関数の使用例を見ていきましょう。以下の条件で割引証券を購入したとします。
- 受渡日:2023/01/01
- 満期日:2025/01/01
- 投資額:950,000円
- 割引率:0.02(2%)
この場合、RECEIVED関数を使って満期日における受取額を計算することができます。
=RECEIVED("2023/01/01", "2025/01/01", 950000, 0.02)
この式を使うと、満期日における受取額が1,040,625円になります。
基準の影響を確認する例
次に、基準の違いが受取額にどのような影響を与えるかを見ていきましょう。前述の条件で基準を変更して計算してみます。
=RECEIVED("2023/01/01", "2025/01/01", 950000, 0.02, 1) =RECEIVED("2023/01/01", "2025/01/01", 950000, 0.02, 2) =RECEIVED("2023/01/01", "2025/01/01", 950000, 0.02, 3) =RECEIVED("2023/01/01", "2025/01/01", 950000, 0.02, 4)
それぞれの基準で計算した結果は以下のようになります。
- 実際の日数/実際の日数:1,040,767円
- 実際の日数/360:1,040,625円
- 実際の日数/365:1,040,719円
- 30/360(欧州):1,040,625円
基準によって受取額が若干異なることがわかります。正確な評価を行うためには、適切な基準を選択することが重要です。
まとめ
この記事では、ExcelのRECEIVED関数の使い方について解説しました。RECEIVED関数は、割引証券の受取額を計算する際に役立ちます。引数には受渡日、満期日、投資額、割引率、および基準があり、それぞれ適切な値を指定することで正確な計算が可能です。金融商品の収益性を評価する際に、ぜひ活用してみてください。