PPMT関数の詳細解説(Excel)

Excel PPMT関数の使い方

ExcelのPPMT関数は、ローンの各支払いにおける元金返済額を計算するための関数です。この記事では、PPMT関数の使い方を初級者向けにわかりやすく解説します。

PPMT関数の構文

PPMT関数の構文は以下のとおりです。

PPMT(利率, 期, 期間, 現在価値, [将来価値], [支払期日])

引数の詳細は以下の通りです。

  • 利率: ローンの金利です。年利を払い回数で割ったものを入力します。
  • 期: 計算対象となる支払いの期です。1から期間までの整数を入力します。
  • 期間: ローンの総払い回数です。
  • 現在価値: ローンの元の借入金額です。
  • 将来価値(オプション): ローンの完済時点で残ってほしい金額です。通常は0を指定します。
  • 支払期日(オプション): 支払いが期の先頭で行われるか、末尾で行われるかを指定します。0 (先頭) または 1 (末尾) を入力します。省略した場合は0が適用されます。

PPMT関数の簡単なサンプル

ここでは、PPMT関数を使って、住宅ローンの各回の元金返済額を計算する簡単なサンプルを紹介します。

AB
1金利0.005
212
3期間360
4現在価値30000000

この表では、金利が年利6%(1期あたり0.5%)、期間が360回(30年間の月々の支払い)、現在価値が30,000,000円の住宅ローンを想定しています。

第12回の元金返済額を計算するには、以下の式を使用します。

=PPMT(B1, B2, B3, B4)

この式を入力すると、第12回の元金返済額が計算され、約54,246円が返ります。

将来価値と支払期日を指定したサンプル

次に、将来価値と支払期日を指定して、PPMT関数を使用する方法を説明します。

AB
1金利0.005
212
3期間360
4現在価値30000000
5将来価値0
6支払期日1

この表では、将来価値を0円(ローン完済時に残金なし)に設定し、支払期日を1(支払いが期の末尾で行われる)に設定しています。

第12回の元金返済額を計算するには、以下の式を使用します。

=PPMT(B1, B2, B3, B4, B5, B6)

この式を入力すると、第12回の元金返済額が計算され、約54,246円が返ります。この例では、将来価値と支払期日の指定が元金返済額に影響を与えていないことがわかります。

まとめ

ExcelのPPMT関数は、ローンの各回の元金返済額を計算するための便利な関数です。引数に金利、期、期間、現在価値を指定することで、各回の元金返済額が簡単に計算できます。また、オプションで将来価値と支払期日を指定することも可能です。初級者向けに解説したこの記事を参考に、PPMT関数を活用してみてください。