PMT関数の詳細解説(Excel)

ExcelのPMT関数の使い方を解説!初級者でもわかる簡単なサンプル付き

ExcelのPMT関数は、ローンや投資など、一定期間にわたる定期的な支払いを計算する際に便利な関数です。この記事では、PMT関数の使い方を初級者向けに解説し、簡単なサンプルを用いて具体的な計算方法を紹介します。

PMT関数の構文

PMT関数の構文は以下の通りです。

PMT(利率, 期間, 現在価値, [将来価値], [支払期日])

引数には以下の値を指定します。

  1. 利率:1期あたりの利率を小数で指定します。
  2. 期間:支払い回数を指定します。
  3. 現在価値:ローンや投資の現在価値を指定します。
  4. 将来価値(オプション):ローンや投資の将来価値を指定します。省略時は0とみなされます。
  5. 支払期日(オプション):支払いが期間の始めに行われる場合は1、終わりに行われる場合は0を指定します。省略時は0とみなされます。

簡単なサンプル

次に、PMT関数を使って、簡単なローンの支払いを計算する例を見ていきましょう。

AB
1金利0.005
2期間12
3借入額1000000

上記の表では、金利が年利6%(1期あたり0.5%)、期間が12回(1年間の月々の支払い)、借入額が1,000,000円の場合のローンの支払いを計算します。計算式は以下のようになります。

=PMT(B1, B2, B3)

この計算式を実行すると、月々の支払額が約 86,071 円になることがわかります。このようにPMT関数を使えば、簡単にローンや投資の定期的な支払いを計算することができます。さらに、将来価値や支払期日を指定することで、より柔軟な計算が可能になります。

将来価値を指定したサンプル

次に、将来価値を指定した例を見ていきましょう。例えば、投資で将来価値が500,000円になることが目標の場合、定期的な投資額を計算することができます。

AB
1金利0.003
2期間24
3現在価値0
4将来価値500000

上記の表では、金利が年利3.6%(1期あたり0.3%)、期間が24回(2年間の月々の支払い)、現在価値が0円、将来価値が500,000円の場合の投資の定期的な支払いを計算します。計算式は以下のようになります。

=PMT(B1, B2, B3, -B4)

この計算式を実行すると、月々の投資額が約 20,420 円になることがわかります。このように、将来価値を指定することで投資目標に応じた定期的な支払い額を計算することができます。

まとめ

ExcelのPMT関数を使うと、ローンや投資の定期的な支払い額を簡単に計算することができます。引数には利率、期間、現在価値を必ず指定し、オプションで将来価値や支払期日を指定することができます。初級者でも簡単なサンプルを使って計算方法を理解し、自分のニーズに合わせた計算ができるようになるでしょう。