ExcelのODDLYIELD関数の使い方
この記事では、Excelの「ODDLYIELD関数」の使い方について説明します。ODDLYIELD関数は、不定期な最後の利払い期間を持つ証券の利回りを計算するための関数です。
ODDLYIELD関数の構文
ODDLYIELD関数の構文は以下のようになっています。
ODDLYIELD(受渡日, 満期日, 最終利払日, 利率, 価格, 償還価額, 頻度, [基準])
それぞれの引数について、詳しく見ていきましょう。
受渡日
必ず指定します。証券の受渡日を指定します。受渡日とは、発行日以降に証券が買い手に引き渡される日付です。
満期日
必ず指定します。証券の満期日を指定します。満期日とは、証券の支払期日です。
最終利払日
必ず指定します。証券の最後の利払日を指定します。
利率
必ず指定します。証券の利率を指定します。利率は、証券の額面金額に対する利益の割合を表します。
価格
必ず指定します。証券の価格を指定します。
償還価額
必ず指定します。証券の償還価額を指定します。償還価額とは、証券が満期になったときに投資家に支払われる金額です。
頻度
必ず指定します。証券の利払いの頻度を指定します。1 = 年に1回、2 = 年に2回、4 = 年に4回のいずれかを指定できます。
[基準]
省略可能です。利払いの基準を指定します。30/360 または 実日数/実日数 のいずれかを指定できます。省略した場合、30/360 が使用されます。
サンプル表を使用した計算例
以下のサンプル表を使って、ODDLYIELD関数の計算例を説明します。
\ | A | B | C |
---|---|---|---|
1 | 受渡日 | 満期日 | 最終利払日 |
2 | 2023/04/15 | 2025/04/15 | 2023/10/15 |
3 | 利率 | 価格 | 償還価額 |
4 | 0.05 | 102 | 100 |
5 | 頻度 | 基準 | |
6 | 2 | 1 |
このサンプル表を使用して、ODDLYIELD関数を使った計算を行います。
=ODDLYIELD(A2, B2, C2, A4, B4, C4, A6, B6)
この計算式では、受渡日が2023/04/15、満期日が2025/04/15、最終利払日が2023/10/15、利率が5%、価格が102、償還価額が100、利払いの頻度が年に2回、基準が30/360です。
この関数を実行すると、約0.0488という値が返ります。これは、不定期な最後の利払い期間を持つ証券の利回りが約4.88%であることを示しています。
まとめ
この記事では、Excelの「ODDLYIELD関数」の使い方について説明しました。ODDLYIELD関数は、不定期な最後の利払い期間を持つ証券の利回りを計算するための関数です。引数には受渡日、満期日、最終利払日、利率、価格、償還価額、頻度、基準を指定します。サンプル表を使った計算例では、利回りが約4.88%と計算されました。
初級者にもわかるように正確で丁寧な解説を心がけていますが、もしわからない点や質問がありましたら、お気軽にコメント欄にお書きください。