ExcelのODDLPRICE関数の使い方
この記事では、Excelの「ODDLPRICE関数」の使い方について解説します。ODDLPRICE関数は、不定期な最後の利払い期間を持つ証券の清算価格を計算するための関数です。
ODDLPRICE関数の構文
ODDLPRICE関数の構文は以下の通りです。
ODDLPRICE(受渡日, 満期日, 最終利払日, 利率, 利回り, 償還価額, 頻度, [基準])
引数の説明
- 受渡日
- 証券の受渡日を指定します。日付形式で入力します。
- 満期日
- 証券の満期日を指定します。日付形式で入力します。
- 最終利払日
- 証券の最後の利払いが行われる日を指定します。日付形式で入力します。
- 利率
- 証券の利率を指定します。パーセンテージ形式で入力します。
- 利回り
- 証券の利回りを指定します。パーセンテージ形式で入力します。
- 償還価額
- 証券の額面価格を指定します。通常、100を使用します。
- 頻度
- 証券の利払い回数を指定します。通常、年間1回、2回、または4回の利払いが行われます。
- [基準] (省略可能)
- 年換算の基準を指定します。省略した場合、Excelは30/360を使用します。
ODDLPRICE関数の使用例
次の条件を持つ証券があるとします。
- 受渡日:2023/04/02
- 満期日:2026/04/01
- 最終利払日:2025/10/01
- 利率:5%
- 利回り:6%
- 償還価額:100
- 頻度:年間2回
上記の条件でODDLPRICE関数を使用して清算価格を計算する場合、以下のように入力します。
=ODDLPRICE("2025/10/02", "2026/04/01", "2025/10/01", 5%, 6%, 100,2)
この関数を実行すると、証券の清算価格が計算され、約99.51という値が返ります。
サンプル表を使用した計算例
以下のサンプル表を使って、ODDLPRICE関数の計算を行ってみましょう。
\ | A | B | C | D | E | F |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 受渡日 | 満期日 | 最終利払日 | 利率 | 利回り | 償還価額 |
2 | 2025/10/02 | 2026/04/01 | 2025/10/01 | 0.05 | 0.06 | 100 |
上記の表に基づいて、ODDLPRICE関数を使って清算価格を計算するには、以下のように入力します。
=ODDLPRICE(A2, B2, C2, D2, E2, F2, 2)
この関数を実行すると、証券の清算価格が計算され、約99.51という値が返ります。
まとめ
この記事では、ExcelのODDLPRICE関数の使い方について説明しました。ODDLPRICE関数は、不定期な最後の利払い期間を持つ証券の清算価格を計算するための関数です。引数に証券の情報を入力することで、簡単に清算価格を計算することができます。
初級者にもわかりやすく正確で丁寧な解説を心がけましたので、ぜひ実際にExcelで試してみて、ODDLPRICE関数の使い方をマスターしてください。