ExcelのODDFYIELD関数の使い方について

ExcelのODDFYIELD関数は、不定期な最初の利払い期間を持つ証券の利回りを計算するための関数です。この記事では、ODDFYIELD関数の構文、引数の説明、および簡単なサンプルについて解説します。

ODDFYIELD関数の構文

ODDFYIELD関数の構文は以下の通りです。

ODDFYIELD(受渡日, 満期日, 発行日, 初回利払日, 利率, 価格, 償還価額, 頻度, [基準])

引数の説明

1. 受渡日：証券の受渡日を表す日付です。
2. 満期日：証券の満期日を表す日付です。
3. 発行日：証券の発行日を表す日付です。
4. 初回利払日：最初の利払いが行われる日付です。
5. 利率：証券の年間利率です。
6. 価格：証券の清算価格です。
7. 償還価額：満期時の証券の価値です。
8. 頻度：年間の利払い回数を表す整数です。年間1回（1）、年間2回（2）、または年間4回（4）のいずれかです。
9. [基準]：（オプション）日数の基準を表す整数です。以下のいずれかの値を使用できます。
   1. 0：米国（NASD）30/360
   2. 1：実際の日数/実際の日数
   3. 2：実際の日数/360
   4. 3：実際の日数/365
   5. 4：欧州30/360

   この引数を省略した場合、基準は0（米国（NASD）30/360）となります。

サンプルと解説

以下に、ODDFYIELD関数の簡単なサンプルを示します。このサンプルでは、以下の条件を満たす証券の利回りを計算します。

• 受渡日：2023/04/02
• 満期日：2026/04/01
• 発行日：2023/01/15
• 初回利払日：2023/07/01
• 利率：5%
• 価格：98
• 償還価額：100
• 頻度：年間2回

上記の条件でODDFYIELD関数を使用して利回りを計算する場合、以下のように入力します。

=ODDFYIELD("2023/04/02", "2026/04/01", "2023/01/15", "2023/07/01", 5%, 98, 100, 2)

この計算式を実行すると、約5.23％の利回りが返ります。

まとめ

この記事では、ExcelのODDFYIELD関数の使い方について解説しました。ODDFYIELD関数は、不定期な最初の利払い期間を持つ証券の利回りを計算するための関数です。構文や引数に注意して正確に入力し、利回りを計算することができます。