NPER関数の詳細解説(Excel)

ExcelのNPER関数の使い方

ExcelのNPER関数は、定期的な支払いがある投資やローンに関して、完全に支払い終わるまでの期間を求めるために使用されます。この記事では、NPER関数の使い方や引数について、具体的な例を交えて説明します。

NPER関数の構文

NPER関数の構文は以下の通りです。

NPER(利率, 定期支払額, 現在価値, [将来価値], [支払期日])

この関数には5つの引数があり、うち2つはオプションです。

  1. 利率:各期間の割引率です。通常は年利率を12で割ったものを使用します。
  2. 定期支払額:各期間の支払額です。
  3. 現在価値:投資やローンの現在価値です。
  4. [将来価値]:(オプション) 完全に支払い終わった後の投資やローンの将来価値です。デフォルトでは0となります。
  5. [支払期日]:(オプション) 支払いが期間の始めか終わりかを指定します。0または省略された場合は期間の終わり、1の場合は期間の始めです。

基本的な使い方

例として、年利5%のローンがあり、毎月1万円を支払うと仮定しましょう。このローンの現在価値が50万円だった場合、完全に支払い終わるまでの期間を求めるには、以下のようにNPER関数を使用します。

=NPER(0.05/12, -10000, 500000)

これにより、約56.18という値が返ります。つまり、このローンを完全に支払い終わるまでに約56.18ヶ月がかかることがわかります。

将来価値や支払期日を指定した使い方

次に、将来価値や支払期日を指定してNPER関数を使用する方法を見てみましょう。年利5%の投資があり、毎月1万円を積み立てる場合を考えます。この投資の現在価値が0円で、将来価値を100万円にしたい場合、そして支払いを期間の始めに行う場合、NPER関数は以下のようになります。

=NPER(0.05/12, -10000, 0, 1000000, 1)

これにより、約83.47という値が返ります。つまり、将来価値が100万円になるまでに約83.47ヶ月かかることがわかります。

表を使用した例

以下の表を使って、NPER関数の使い方を見てみましょう。

ABC
1年利率定期支払額現在価値
20.05-10000500000

上記表の値を使用して、NPER関数を計算するには、以下のように入力します。

=NPER(A2/12, B2, C2)

これにより、約56.18という値が返ります。つまり、このローンを完全に支払い終わるまでに約56.18ヶ月がかかることがわかります。

まとめ

この記事では、ExcelのNPER関数の使い方について説明しました。NPER関数は、定期的な支払いがある投資やローンの完全支払いまでの期間を求めるために使用されます。引数には利率、定期支払額、現在価値を必ず指定し、オプションで将来価値や支払期日を指定できます。具体的な例を通じて、NPER関数の使い方を理解しましょう。