IRR関数の詳細解説(Excel)

ExcelのIRR関数の使い方

IRR関数とは

IRR関数は、Excelで内部収益率(Internal Rate of Return)を計算するための関数です。内部収益率は、投資案件の収益性を評価する指標の一つであり、投資によるキャッシュフローが将来どれだけ利益を生み出すかを示す割合です。IRR関数を使用することで、投資案件を比較し、より収益性の高い案件を選択する際に役立ちます。

IRR関数の構文

IRR関数の構文は以下の通りです。

IRR(値, [推定値])

引数の説明

  • :投資によるキャッシュフローを示す数値のセル範囲です。通常、最初の値は投資額(負の値)であり、その後の値は収益(正の値)です。
  • 推定値 [オプション]:IRR計算の初期推定値です。指定しない場合は、デフォルト値の0.1(10%)が使用されます。

IRR関数の簡単なサンプル

次の表は、投資案件のキャッシュフローを示しています。

AB
1投資額-10000
21年目の収益3000
32年目の収益4000
43年目の収益5000

この表を使って、IRRを計算してみましょう。

計算式は「=IRR(B1:B4)」となります。この例では、IRRの値は約0.2376(23.76%)が返ります。これは、この投資案件の内部収益率が23.76%であることを意味します。

まとめ

ExcelのIRR関数を使って、投資案件の内部収益率を計算することができます。IRR関数は、投資案件の収益性を評価し、比較する際に役立ちます。IRR関数の構文は「IRR(値, [推定値])」であり、引数にはキャッシュフローを示す数値のセル範囲と、オプションで初期推定値を指定できます。初級者にもわかりやすいように、サンプルや解説を参考にしながら、実際に自分の投資案件の内部収益率を計算してみてください。

IRR関数を使用することで、投資の収益性を定量的に評価し、より効果的な投資判断を行うことができます。また、複数の投資案件を比較する際にも、IRR関数を用いて内部収益率を計算し、最も収益性の高い案件を選択することが可能です。このように、IRR関数は投資分析やビジネス判断において非常に重要な役割を果たします。