ExcelのIPMT関数の使い方
ExcelのIPMT関数は、ローンや投資の各支払期における利子支払額を計算するための関数です。この記事では、IPMT関数の使い方を解説し、簡単なサンプルを通じて理解を深めていきます。
IPMT関数の構文
IPMT関数の構文は以下の通りです。
IPMT(利率, 期, 期間, 現在価値, [将来価値], [支払期日])
それぞれの引数の説明は以下の通りです。
- 利率: 各期の利率を指定します。
- 期: 利子を計算する対象となる期を指定します。
- 期間: ローンや投資の総期間を指定します。
- 現在価値: ローンや投資の現在価値を指定します。
- 将来価値 (オプション): ローンや投資の将来価値を指定します。省略した場合は0が使用されます。
- 支払期日 (オプション): 支払いが期の開始時に行われる場合は1、期の終わりに行われる場合は0を指定します。省略した場合は0が使用されます。
IPMT関数の簡単なサンプル
例として、次の条件のローンの各支払期における利子支払額を計算してみましょう。
- ローン額: 1,000,000円
- 年利率: 3%
- ローン期間: 5年 (60ヶ月)
まず、月利率を計算します。年利率を12で割って、0.03 / 12 = 0.0025 となります。そして、IPMT関数を用いて、第1期の利子支払額を求めるには以下のように入力します。
=IPMT(0.0025, 1, 60, -1000000)
この式を実行すると、第1期の利子支払額が2,500円と計算されます。
同様に、第2期の利子支払額を求めるには以下のように入力します。
=IPMT(0.0025, 2, 60, -1000000)
この式を実行すると、第2期の利子支払額が2,475円と計算されます。
IPMT関数を使った表の作成
さらに、各支払期の利子支払額を一覧表にまとめることができます。以下のような表を作成しましょう。
\ | A | B |
---|---|---|
1 | 期 | 利子支払額 |
2 | 1 | |
3 | 2 | |
4 | 3 | |
… | … |
上記の表で、B列に各支払期の利子支払額を求めるには、B2セルに以下の式を入力し、その後下のセルにコピーしていきます。
=IPMT(0.0025, A2, 60, -1000000)
この操作により、各支払期の利子支払額が一覧表に表示されます。
まとめ
この記事では、ExcelのIPMT関数の使い方を解説し、簡単なサンプルを通じて理解を深めました。IPMT関数は、ローンや投資の各支払期における利子支払額を計算する際に非常に便利な関数です。ぜひ、自分の金融計画やシミュレーションに活用してみてください。