ExcelのINTRATE関数の使い方
ExcelのINTRATE関数は、財務分析や投資分析で利用される関数のひとつです。この関数を使って、投資額と償還価額から割引額を求めることができます。本記事では、INTRATE関数の使い方と、その引数について説明します。
INTRATE関数の構文
INTRATE関数の構文は以下の通りです。
INTRATE(受渡日, 満期日, 投資額, 償還価額, [基準])
INTRATE関数の引数
INTRATE関数の引数は以下の通りです。
- 受渡日 – 買い付け日や貸付日など、投資が開始される日です。日付を “2023/04/02” のように入力します。
- 満期日 – 投資が終了する日です。日付を “2023/10/01” のように入力します。
- 投資額 – 初期投資額です。数値を入力します。
- 償還価額 – 投資が終了した際に受け取る金額です。数値を入力します。
- [基準] – 利率計算の基準となる年間の日数です。省略するとデフォルトで「360」が適用されます。以下の値が選択できます。
- 0 – 30/360(米国)
- 1 – 実際/実際
- 2 – 実際/360
- 3 – 実際/365
- 4 – 30/360(ヨーロッパ)
INTRATE関数の使い方:サンプル
例として、以下のような投資状況を考えます。
- 投資開始日:2023/04/02
- 投資終了日:2023/10/01
- 投資額:100,000円
- 償還価額:102,000円
この場合、INTRATE関数を使って割引額を求めるには以下のように入力します。
=INTRATE("2023/04/02", "2023/10/01", 100000, 102000)
この式を実行すると、投資期間中の割引額(利率)が計算され、おおよそ0.0333(3.33%)が返されます。
基準の適用例
基準を指定して計算する場合、例えば実際の日数を基準にするには、以下のように入力します。
=INTRATE("2023/04/02", "2023/10/01", 100000, 102000, 1)
この式を実行すると、実際の日数を基準にした割引額(利率)が計算され、おおよそ0.0331(3.31%)が返されます。基準を変更することで、異なる利率計算方法による割引額を求めることができます。
まとめ
ExcelのINTRATE関数を使用することで、投資額と償還価額から割引額(利率)を求めることができます。投資開始日と投資終了日を指定し、さらに基準を選択することで、さまざまな利率計算方法に対応した割引額を計算することが可能です。財務分析や投資分析において、この関数を活用して効率的に割引額を求めることができます。