EFFECT関数の詳細解説(Excel)

Excel EFFECT関数の使い方

ExcelのEFFECT関数は、名目利率と複利計算回数をもとに実効年利率を計算する関数です。この記事では、EFFECT関数の使い方を解説します。まずは、関数の構文から見ていきましょう。

EFFECT関数の構文

EFFECT(名目利率, 複利計算回数)

EFFECT関数は、以下の2つの引数を取ります。

  1. 名目利率:年間の名目利率を指定します。名目利率は、実際に受け取る利息や支払う利息を示す利率です。
  2. 複利計算回数:1年間の複利計算回数を指定します。例えば、年間4回の複利計算を行う場合は、4と入力します。

実効年利率とは

実効年利率は、複利計算を考慮した1年間の利率を示す指標です。名目利率とは異なり、実効年利率は投資家が実際に得られる利益を反映した指標です。複利計算回数が多いほど、実効年利率は名目利率よりも高くなります。

EFFECT関数の使用例

例として、年間名目利率が5%で、年間4回の複利計算が行われる投資商品を考えます。この投資商品の実効年利率を計算するには、EFFECT関数を使用して以下のように入力します。

=EFFECT(0.05, 4)

この式を入力すると、実効年利率は約5.095%と計算されます。

注意点とポイント

EFFECT関数を使用する際には、以下の注意点とポイントを押さえておきましょう。

  1. 名目利率は、パーセント表示ではなく小数で入力してください。5%の場合は、0.05と入力します。
  2. 複利計算回数は、整数で入力してください。間違った値を入力すると、計算結果が正しくなくなります。
  3. 実効年利率は、投資商品の比較や評価に役立ちます。同じ名目利率であっても、複利計算回数が異なる場合、実効年利率も異なります。そのため、実効年利率を使用して投資商品を比較することが重要です。

サンプル表を使用したEFFECT関数の使い方

次に、サンプル表を使用してEFFECT関数の使い方を説明します。

ABC
1投資商品名目利率複利計算回数
2商品A0.054
3商品B0.052

上記の表では、商品Aと商品Bの名目利率は共に5%ですが、複利計算回数が異なります。商品Aは年間4回、商品Bは年間2回の複利計算が行われます。

それぞれの商品の実効年利率を計算するには、以下のようにEFFECT関数を使用します。

商品A:=EFFECT(B2, C2)
商品B:=EFFECT(B3, C3)

計算結果、商品Aの実効年利率は約5.095%、商品Bの実効年利率は約5.063%となります。この結果から、名目利率が同じであっても、複利計算回数が異なる場合、実効年利率も異なることがわかります。

まとめ

ExcelのEFFECT関数は、名目利率と複利計算回数をもとに実効年利率を計算する便利な関数です。投資商品の比較や評価に役立てることができます。EFFECT関数を使いこなして、より賢い投資判断を行いましょう。