Excel DISC関数の使い方
ExcelのDISC関数は、短期証券の割引率を計算するために使用されます。この記事では、DISC関数の使い方と引数について説明し、サンプルを用いて実際の計算方法を解説します。
DISC関数の構文
DISC関数の構文は以下のようになります。
=DISC(受渡日, 満期日, 現在価値, 償還価額, [基準])
引数の説明
- 受渡日:証券が購入される日です。日付形式で入力してください。
- 満期日:証券が満期に達する日です。日付形式で入力してください。
- 現在価値:証券の現在の価値(購入価格)を指定します。
- 償還価額:証券の額面価格を指定します。通常、証券が満期に達した際に投資家に支払われる金額です。
- [基準]:(オプション)年間の日数の基準を指定します。省略した場合、基準は「0」となり、実際の日数に基づいて計算されます。以下の数値を指定することができます。
- 0:実際の日数(デフォルト)
- 1:30/360(米国企業債)
- 2:実際/360
- 3:実際/365
- 4:欧州30/360
サンプル
DISC関数を使用して、短期証券の割引率を計算する方法を見てみましょう。
例えば、以下の情報を持つ短期証券があるとします。
- 受渡日:2023/04/01
- 満期日:2023/10/01
- 現在価値(購入価格):98,000円
- 償還価額(額面価格):100,000円
この短期証券の割引率をDISC関数を使用して計算するには、以下の式を入力します。
=DISC("2023/04/01", "2023/10/01", 98000, 100000)
この計算式によって、短期証券の割引率が返されます。返される値は、割引率を示す小数値です。パーセンテージ表示にするには、結果を100倍してください。
基準の日数を指定して計算する場合は、以下のようにしてください。
=DISC("2023/04/01", "2023/10/01", 98000, 100000, 1)
この例では、基準を「1」(30/360)に設定しました。結果は、30/360の基準で計算された割引率が返されます。
まとめ
ExcelのDISC関数は、短期証券の割引率を計算する際に便利な関数です。受渡日、満期日、現在価値、償還価額を引数として指定することで、割引率を求めることができます。また、オプションで年間の日数の基準を指定することもできます。
この記事で解説したサンプルを参考に、短期証券の割引率を計算する際にDISC関数を活用してみてください。