CUMPRINC関数の詳細解説(Excel)

ExcelのCUMPRINC関数の使い方とサンプル解説

ExcelのCUMPRINC関数は、ある期間の間に支払われる元本の合計を計算する際に利用されます。本記事では、CUMPRINC関数の使い方や引数の説明、具体的なサンプルを通じて、関数の使用方法を初級者向けに解説します。

CUMPRINC関数の構文

CUMPRINC関数の構文は以下のようになります。

CUMPRINC (利率, 期間, 現在価値, 開始期, 終了期, 支払期日)

それぞれの引数の詳細について説明します。

  • 利率:ローンの年利率です。通常は月利に変換して使用します。例えば年利5%の場合、「5%/12」と入力します。
  • 期間:ローンの支払回数です。通常は月単位で入力します。例えば10年の場合、「10*12」と入力します。
  • 現在価値:ローンの元本です。
  • 開始期:計算したい期間の開始期を指定します。最初の支払いが1、次の支払いが2となります。
  • 終了期:計算したい期間の終了期を指定します。
  • 支払期日:支払いが行われる期日を指定します。通常は末日払いの場合「1」、先日払いの場合「0」を指定します。

サンプル:元本支払合計の計算

以下のようなローンの元本支払合計を求めるシートを想定します。

AB
1年率5%
2期間(回数)120
3元金1,000,000
4開始期1
5終了期12
6支払期日末値
7元本支払合計(計算結果)

このシートを用いて、1年目(12回の支払い)で支払われる元本の合計を計算する場合、CUMPRINC関数を以下のように使用します。

=CUMPRINC(B1/12, B2, B3, B4, B5, 1)

各引数は以下のようになります。

  • 利率:B1/12 (年利5%を月利に変換)
  • 期間:B2 (支払回数120回)
  • 現在価値:B3 (元金1,000,000円)
  • 開始期:B4 (開始期1)
  • 終了期:B5 (終了期12)
  • 支払期日:1(末値)

この計算式をB7セルに入力すると、1年目の元本支払合計が算出され、B7セルに表示されます。

まとめ

本記事では、ExcelのCUMPRINC関数を初級者向けに解説しました。関数の構文や各引数の説明、具体的なサンプルを通じて、CUMPRINC関数の使い方を理解できるようになりました。Excelを使って金融計算を行う際には、CUMPRINC関数を活用して、効率的に元本支払合計を求めることができます。