COUPDAYBS関数の詳細解説(Excel)

ExcelのCOUPDAYBS関数の使い方

ExcelのCOUPDAYBS関数は、割引証券や債券において、受渡日から最後の利息支払日までの期間内に経過した日数を計算するのに便利な関数です。この記事では、COUPDAYBS関数の使い方を初級者でも理解できるように説明します。

COUPDAYBS関数の構文

COUPDAYBS関数の構文は以下の通りです。

COUPDAYBS(受渡日, 満期日, 頻度, [基準])

それぞれの引数について説明します。

  1. 受渡日:債券の受渡日です。日付を表す値を指定します。
  2. 満期日:債券の満期日です。日付を表す値を指定します。
  3. 頻度:利息支払いの頻度を指定します。年に1回(年1回)の場合は1、年に2回(半期1回)の場合は2、年に4回(四半期1回)の場合は4を入力します。
  4. [基準]:省略可能な引数で、日数を計算するための基準を指定します。基準が省略された場合、デフォルトではアメリカの債券市場で一般的な30/360方式が適用されます。他の基準を使用したい場合は、次のいずれかの値を指定します。
    • 0:30/360方式(アメリカ)
    • 1:実際の日数/実際の日数
    • 2:実際の日数/360
    • 3:実際の日数/365
    • 4:30/360方式(欧州)

COUPDAYBS関数の使用例

ここでは、受渡日が「2023/01/01」、満期日が「2023/12/31」、利息支払いの頻度が年2回(半期1回)の債券について、COUPDAYBS関数を使用して経過日数を計算する例を示します。

=COUPDAYBS("2023/01/01", "2023/12/31", 2)

この計算式を使うと、経過日数が30日と求められます。この結果は、30/360方式(アメリカ)で日数が計算されています。

異なる基準を用いた計算例

次に、上記と同じ債券について、実際の日数/実際の日数(基準1)を用いて経過日数を計算する例を示します。

=COUPDAYBS("2023/01/01", "2023/12/31", 2, 1)

この計算式を使うと、経過日数が31日と求められます。この結果は、実際の日数/実際の日数で日数が計算されています。

COUPDAYBS関数を使った表の例

以下に、COUPDAYBS関数を使用した表の例を示します。

ABCD
1受渡日満期日頻度基準
22023/01/012023/12/3121

この表のデータを使って、COUPDAYBS関数で経過日数を計算するには、次の式を入力します。

=COUPDAYBS(A2, B2, C2, D2)

この計算式を使うと、経過日数が31日と求められます。

まとめ

ExcelのCOUPDAYBS関数は、割引証券や債券の受渡日から最後の利息支払日までの期間内に経過した日数を計算する際に便利な関数です。構文はCOUPDAYBS(受渡日, 満期日, 頻度, [基準])で、引数には受渡日、満期日、利息支払いの頻度、および日数計算の基準を指定します。異なる基準によって経過日数が変わることに注意してください。