ExcelのAMORLINC関数の使い方について
この記事では、ExcelのAMORLINC関数の使い方について説明します。AMORLINC関数は、資産の取得価額を線形的に減価償却する際に使用する関数です。ここでは、引数の解説と簡単なサンプルを通して、初級者でもわかるように解説していきます。
AMORLINC関数の構文
AMORLINC関数の構文は以下の通りです。
AMORLINC(取得価額, 購入日, 開始期, 残存価額, 期, 率, [年の基準])
それぞれの引数の意味は以下の通りです。
- 取得価額:資産の取得価額を指定します。
- 購入日:資産の購入日を指定します。日付形式で入力してください。
- 開始期:減価償却を開始する期を指定します。日付形式で入力してください。
- 残存価額:資産の残存価額を指定します。
- 期:減価償却を計算する期を指定します。
- 率:減価償却率を指定します。
- [年の基準](オプション):1年間の日数を指定します。デフォルトは360日です。
AMORLINC関数のサンプル
ここでは、資産の取得価額が50,000円、購入日が2023/01/01、開始期が2023/04/01、残存価額が5,000円、減価償却を計算する期が1、減価償却率が10%、年の基準が360日の場合に、AMORLINC関数を使って減価償却額を計算する方法を解説します。
まず、以下の式をExcelのセルに入力します。
=AMORLINC(50000, "2023/01/01", "2023/04/01", 5000, 1, 0.1, 360)
この式をExcelのセルに入力すると、減価償却額として「4,500」という値が得られます。これは、1期目において50,000円の資産が線形的に減価償却されることを表しています。具体的には、1期目での減価償却額が50,000円 × 10% = 5,000円となるはずですが、残存価額が5,000円と指定されているため、1期目の減価償却額は上限の4,500円になります。これにより、資産の価額は最終的に5,000円の残存価額になります。
表を使ったAMORLINC関数のサンプル
表を使ってAMORLINC関数の計算を行う場合は、以下のように入力します。
\ | A | B | C |
---|---|---|---|
1 | 取得価額 | 購入日 | 開始期 |
2 | 50000 | 2023/01/01 | 2023/04/01 |
3 | 残存価額 | 期 | 率 |
4 | 5000 | 1 | 0.1 |
5 | 年の基準 | 減価償却額 | |
6 | 360 | =AMORLINC(A2, B2, C2, A4, B4, C4, A6) |
上記の表で、減価償却額を計算する式「=AMORLINC(A2, B2, C2, A4, B4, C4, A6)」をB6セルに入力すると、「4,500」という値が返ります。これは、前述のサンプルと同じ結果で、1期目の減価償却額が4,500円であることを示しています。
まとめ
この記事では、ExcelのAMORLINC関数の使い方について説明しました。AMORLINC関数は、資産の取得価額を線形的に減価償却する際に使用する関数で、引数には取得価額、購入日、開始期、残存価額、期、減価償却率、および年の基準を指定します。初級者でもわかるように、引数の意味とサンプルを通じて解説を行いました。減価償却額の計算には、AMORLINC関数を活用して簡単に求めることができます。
線形的な減価償却を行う際には、AMORLINC関数が役立ちます。しかし、現実のビジネスシーンでは、減価償却方法や税制などの要因で計算方法が異なることがあります。そのため、実際の計算に適用する際には、適切な方法を選択し、適切な引数を設定することが重要です。
この解説記事を通じて、AMORLINC関数の基本的な使い方が理解できたことでしょう。今後の資産管理や減価償却計算に、ぜひAMORLINC関数を活用してください。