#VALUE!:エラー値解説

Excelのエラー値「#VALUE!」について解説とサンプル表

Excelでは、計算式を使用する際に種々のエラーが発生することがあります。その中で、「#VALUE!」エラーは、セルの値が予期しない型である場合に発生するエラーです。この記事では、「#VALUE!」エラーについて解説し、出現パターンのサンプル表を掲載しています。

「#VALUE!」エラーとは

「#VALUE!」エラーは、計算式の引数やオペランドが予期しないデータ型である場合に発生します。例えば、数値であるべきセルに文字列が入力されていると、このエラーが発生することがあります。

※オペランド……計算や操作の対象となるデータや値。「3 + 5」では、「3」と「5」がオペランド。

「#VALUE!」エラーの出現パターンとサンプル表

以下に、「#VALUE!」エラーが発生する典型的なパターンとそのサンプル表を示します。

数値であるべきセルに文字列が入力されている場合

以下の表を例にとります。

ABC
1名前性別年齢
2山田34
3佐々岡25
4岸川二十八

上記表内で「=AVERAGE(C2:C4)」という計算式を使用すると、「#VALUE!」エラーが発生します。これは、セルC4に数値ではなく、「二十八」という文字列が入力されているためです。

日付や時刻の形式が不適切な場合

以下の表を例にとります。

ABC
1名前性別生年月日
2山田2023/04/02
3佐々岡2023/12/29
4岸川2023/02/30

上記表内で「=DATEDIF(C2,TODAY(),”y”)」という計算式を使用して、山田さんの年齢を計算しようとすると、「#VALUE!」エラーが発生します。これは、セルC4に入力された「2023/02/30」が不適切な日付形式であるためです。正しい日付形式に修正することで、エラーを解消できます。

数値と文字列が混在した計算式の場合

以下の表を例にとります。

ABC
1名前性別身長
2山田170cm
3佐々岡158cm
4岸川180cm

上記表内で「=AVERAGE(C2:C4)」という計算式を使用すると、「#VALUE!」エラーが発生します。これは、身長の値が「170cm」のように数値と文字列が混在しているためです。単位を別のセルに移動させて、数値だけをセルに入力することで、エラーを解消できます。

まとめ

Excelの「#VALUE!」エラーは、予期しないデータ型が計算式に含まれている場合に発生するエラーです。エラーが発生した場合は、セルの値や計算式を確認し、適切なデータ型に修正することで解消できます。この記事で紹介した出現パターンを参考に、エラーの原因を特定し、適切に対処してください。