Excelのエラー値「#REF!」について解説と出現パターンのサンプル表

Excelで計算式を使用する際、正しく参照されないセルがあると、「#REF!」エラーが発生します。この記事では、「#REF!」エラーが発生する原因と対処法を解説します。

「#REF!」エラーが発生する原因

「#REF!」エラーは、以下のような状況で発生します。

1. 削除されたセルを参照している場合
2. 範囲の参照が不正な場合
3. 他のシートにあるセルを参照する際、そのシートが存在しない場合

削除されたセルを参照している場合

計算式で参照しているセルが削除された場合、「#REF!」エラーが発生します。

サンプル表

例えば、上記の表で、セルB3を削除して列Bを左に詰めた場合、次のような計算式で「#REF!」エラーが発生します。

=AVERAGE(C2:#REF!4)

この計算式では、セルC2から削除されたセルC3までの平均値を求めようとしていますが、セルC3が存在しないため、「#REF!」エラーが発生しています。

範囲の参照が不正な場合

計算式で指定された範囲の参照が不正な場合も、「#REF!」エラーが発生します。例えば、以下のような計算式では、「#REF!」エラーが発生します。

=SUM(A1:A-1)

この計算式では、セルA1からセルA-1までの合計値を求めようとしていますが、セルA-1は存在しないため、「#REF!」エラーが発生しています。

他のシートにあるセルを参照する際、そのシートが存在しない場合

計算式で他のシートにあるセルを参照する場合、そのシートが存在しないと「#REF!」エラーが発生します。例えば、以下のような計算式では、「#REF!」エラーが発生します。

=Sheet2!A1

この計算式では、Sheet2のセルA1を参照しようとしていますが、Sheet2が存在しない場合、「#REF!」エラーが発生しています。

「#REF!」エラーの対処法

「#REF!」エラーが発生した場合、次の手順で対処できます。

1. エラーが発生した計算式を確認し、参照されているセルが正しいかどうかを確認します。
2. 参照されているセルが削除されている場合、削除されたセルの代わりに正しいセルを参照するように計算式を修正します。
3. 範囲の参照が不正な場合、正しい範囲を指定するように計算式を修正します。
4. 他のシートにあるセルを参照する際、そのシートが存在しない場合、正しいシート名を指定するか、必要なシートを作成してから計算式を修正します。

これらの手順を踏むことで、「#REF!」エラーを解決できます。Excelで計算式を使用する際は、参照されるセルや範囲、シート名などが正しいことを確認してください。