#NULL!:エラー値解説

Excelのエラー値「#NULL!」について解説

Excelでは、さまざまなエラーが発生することがあります。その中で、今回は「#NULL!」エラーについて解説します。「#NULL!」エラーは、セル範囲の交差が空の場合に発生します。この記事では、「#NULL!」エラーが発生する例を示し、その解決方法を説明します。

「#NULL!」エラーが発生する理由

「#NULL!」エラーは、以下のような場合に発生します。

  1. 範囲が交差していない2つの範囲に対して、スペース演算子を使用しています。

範囲が交差していない2つの範囲に対して、スペース演算子を使用している場合

Excelでは、スペース演算子を使用して2つの範囲の交差部分を取得することができます。しかし、2つの範囲が交差していない場合、スペース演算子を使用すると「#NULL!」エラーが発生します。

以下の表を例に説明します。

ABC
1名前性別年齢
2山田34
3佐々岡25
4岸川28

この表で、セルD1に次のような計算式を入力した場合、「#NULL!」エラーが発生します。

=A1:B1 C1

ここで、範囲A1:B1と範囲C1は交差していません。スペース演算子を使用する場合は、範囲が交差していることを確認してください。

「#NULL!」エラーの解決方法

「#NULL!」エラーが発生した場合、以下の手順でエラーを解消できます。

  1. 計算式に使用されている範囲が正しいか確認します。
  2. 範囲が交差しているかどうかを確認し、必要に応じて範囲を修正します。
  3. スペース演算子を適切に使用するか、別の方法で目的の結果を得られるように計算式を変更します。

範囲の確認と修正

まず、計算式に使用されている範囲が正しいかどうかを確認してください。意図しない範囲が指定されている場合は、範囲を修正します。

範囲の交差の確認と修正

次に、範囲が交差しているかどうかを確認してください。交差していない範囲に対してスペース演算子を使用している場合、「#NULL!」エラーが発生します。範囲が交差していることを確認し、必要に応じて範囲を修正します。

スペース演算子の適切な使用または計算式の変更

最後に、スペース演算子を適切に使用するか、別の方法で目的の結果を得られるように計算式を変更してください。例えば、前述の例で「#NULL!」エラーが発生していた場合、範囲A1:B1と範囲C1の両方のデータを取得したい場合は、次のように計算式を変更することができます。

=A1 & B1 & C1

この計算式では、文字列結合演算子(&)を使用して、範囲A1:B1と範囲C1のデータを連結しています。これにより、「#NULL!」エラーを回避できます。

以上が、「#NULL!」エラーの解説と出現パターンのサンプル表、解決方法です。計算式を入力する際は、範囲の指定や演算子の使用方法に注意して、エラーが発生しないようにしましょう。