Excelのエラー値「#NAME?」エラーの解説と出現パターンのサンプル
Excelでは、さまざまなエラーが発生することがあります。その中でも「#NAME?」エラーは、関数名の誤りやセル参照の誤りなど、名前に関するエラーが発生した際に表示されます。この記事では、「#NAME?」エラーについて詳しく解説し、出現パターンのサンプル表を示します。
「#NAME?」エラーとは
「#NAME?」エラーは、主に以下のような状況で発生します。
- 関数名が間違っている
- セル参照が間違っている
- 範囲名が存在しない、または間違っている
このエラーは、Excelが特定の名前を認識できなかった場合に発生します。したがって、このエラーが発生した際には、関数名やセル参照、範囲名など、名前に関連する部分を確認し、修正する必要があります。
「#NAME?」エラーのサンプル
以下に、「#NAME?」エラーが発生する典型的な例を示します。
関数名が間違っている場合
Excelでは、関数を使用する際には正しい関数名を入力する必要があります。間違った関数名を入力した場合、Excelはその名前を認識できず、「#NAME?」エラーが発生します。
例えば、セルC2に、次のように誤った関数名(AVARAGE)を使用した場合、「#NAME?」エラーが発生します。
=AVARAGE(B2:B4)
正しい関数名(AVERAGE)に修正することで、「#NAME?」エラーが解消されます。
=AVERAGE(B2:B4)
セル参照が間違っている場合
セル参照が間違っている場合も、「#NAME?」エラーが発生することがあります。例えば、次のような表があるとします。
\ | A | B | C |
---|---|---|---|
1 | 名前 | 性別 | 年齢 |
2 | 山田 | 男 | 34 |
3 | 佐々岡 | 女 | 25 |
4 | 岸川 | 男 | 28 |
この表で、セルC2に次のような計算式を入力した場合、「#NAME?」エラーが発生します。
=AVERAGE(C2:C4A)
ここで、「C4A」というセル参照は間違っています。正しいセル参照に修正することで、「#NAME?」エラーが解消されます。
=AVERAGE(C2:C4)
範囲名が存在しない、または間違っている場合
範囲名を使用して計算を行う場合、存在しない範囲名や誤った範囲名を指定した場合にも、「#NAME?」エラーが発生します。例えば、次のように範囲名が設定されているとします。
範囲名:AgeRange(C2:C4)
この範囲名を使用して、セルC5に平均年齢を求める場合、次のような計算式を入力します。
=AVERAGE(AgeRange)
しかし、誤って範囲名を「AgeRagne」と入力した場合、「#NAME?」エラーが発生します。
=AVERAGE(AgeRagne)
範囲名を正しく入力することで、「#NAME?」エラーが解消されます。
=AVERAGE(AgeRange)
まとめ
Excelの「#NAME?」エラーは、関数名やセル参照、範囲名など、名前に関するエラーが発生した際に表示されます。このエラーが発生した場合には、関数名やセル参照、範囲名など、名前に関連する部分を確認し、修正することで解消できます。エラーの原因を正確に特定し、適切な修正を行うことで、Excelをより効率的に利用することができます。