COMPLEX関数の詳細解説(Excel)

Excel COMPLEX関数の詳細

COMPLEX関数は、実部と虚部を指定することで複素数を作成するExcel関数です。複素数は実部と虚部の2つの部分から構成され、”x + yi”または”x + yj”の形で表されます。ここで、xは実部、yは虚部、iまたはjは虚数単位を表します。

COMPLEX関数の構文

COMPLEX(実数, 虚数, [虚数単位])

  • 実数: 必須の引数で、複素数の実部を指定します。
  • 虚数: 必須の引数で、複素数の虚部を指定します。
  • [虚数単位]: オプションの引数で、虚数単位を指定します。指定しない場合、または空の引数を指定した場合、虚数単位は “i” となります。

COMPLEX関数の使用例

COMPLEX関数を使ってさまざまな複素数を作成する方法を以下に示します。

例1: 虚数単位を指定しない場合

=COMPLEX(5, 6)

この関数は “5 + 6i” を返します。虚数単位を指定しなかったので、デフォルトの “i” が使用されます。

例2: 虚数単位として “j” を指定する場合

=COMPLEX(7, 8, "j")

この関数は “7 + 8j” を返します。

例3: 虚部が0の場合

=COMPLEX(2, 0)

この関数は “2” を返します。虚部が0のため、虚数部分は表示されません。

例4: 実部が0の場合

=COMPLEX(0, 3)

この関数は “3i” を返します。実部が0のため、実数部分は表示されません。

注意点

COMPLEX関数は、実部または虚部が無効な数値(例えば、文字列)の場合、#VALUE! エラーを返します。また、虚数単位が “i” または “j” 以外の文字の場合、#NUM! エラーを返します。