ExcelのBESSELY関数について

ExcelのBESSELY関数は、第二種ベッセル関数Yを計算するためのもので、数学や三角関数に関する関数群に含まれます。第二種ベッセル関数は、ベッセルの微分方程式という解析的に解くことが難しい微分方程式の解を提供します。これらの関数は主に工学や物理学で利用されます。

BESSELY関数の定義

BESSELY関数は次のように定義されます：

=BESSELY(x, n)

ここで：

• xは関数を評価する値で、実数を指定します。
• nはベッセル関数の順序を決定するための値で、これは0以上の整数を指定します。

BESSELY関数の使用例

例1：

セルA1に2.5、セルA2に3と入力した場合、以下の式を計算します：

=BESSELY(A1, A2)

この式の結果は、2.5の値で順序3の第二種ベッセル関数Yを計算した値を返します。

例2：

セルA1に10、セルA2に0と入力した場合、以下の式を計算します：

=BESSELY(A1, A2)

この式の結果は、10の値で順序0の第二種ベッセル関数Yを計算した値を返します。

n（順序）が大きくなると、関数の値は大きく変動します。非常に大きなn値では、結果は数値的に不安定になり、誤差が大きくなる可能性があります。また、nは整数でなければならず、負の値は許可されていません。

BESSELY関数は、特に工学や物理学における波動方程式や熱方程式などの解析で利用されます。これらの方程式は、特に円筒形状や球形状の問題においてよく現れます。