YEARFRAC関数の使い方と効果
ExcelのYEARFRAC関数は、開始日と終了日の間にある年数を小数で表現します。これにより、2つの日付間の年数を計算し、さまざまなシミュレーションや分析に活用できます。
YEARFRAC関数の書式は以下の通りです。
=YEARFRAC(開始日, 終了日, [基準])
引数には以下の情報を指定します。
- 開始日: 計算の起点となる日付。
- 終了日: 計算の終点となる日付。
- 基準(省略可能): 年間の日数を計算する方法を選択するための数値。指定しない場合は、デフォルトで0となります。
基準は以下のような値を取ります。
- 0: US (NASD) 30/360方式
- 1: 実際の日数/実際の日数
- 2: 実際の日数/360
- 3: 実際の日数/365
- 4: ヨーロッパ 30/360方式
それでは、実際にYEARFRAC関数を使った例を見てみましょう。
\ | A | B | C |
---|---|---|---|
1 | 開始日 | 終了日 | 年数 |
2 | 2023/04/02 | 2025/04/02 | =YEARFRAC(A2, B2) |
3 | 2022/10/15 | 2023/10/15 | =YEARFRAC(A3, B3, 1) |
4 | 2021/12/31 | 2022/12/31 | =YEARFRAC(A4, B4, 4) |
上記の表では、A列に開始日、B列に終了日が入力されており、C列でYEARFRAC関数を使って年数を計算しています。
- C2セルでは、=YEARFRAC(A2, B2)と入力することで、A2セルの開始日「2023/04/02」とB2セルの終了日「2025/04/02」の間の年数を計算し、「2.000」が得られます。
- C3セルでは、=YEARFRAC(A3, B3, 1)と入力することで、基準を「実際の日数/実際の日数」に指定し、A3セルの開始日「2022/10/15」とB3セルの終了日「2023/10/15」の間の年数を計算し、「1.0027」が得られます。この結果は、リープ年などの日数の違いが反映されています。
- C4セルでは、=YEARFRAC(A4, B4, 4)と入力することで、基準を「ヨーロッパ 30/360方式」に指定し、A4セルの開始日「2021/12/31」とB4セルの終了日「2022/12/31」の間の年数を計算し、「1.000」が得られます。
このように、YEARFRAC関数を使うことで、開始日と終了日の間の年数を小数で計算することができます。基準を変更することで、さまざまな日数計算の方式に対応できるため、金利計算や投資分析など、幅広い分野で活用することができます。